エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

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「ショウヘイ・オオタニはマウンドへ戻ることに失敗し、打撃面にも引き継がれた」

 エンゼルスは16日(日本時間17日)、本拠地でのダイヤモンドバックス戦に6-9で敗れ、シーズン30敗目を喫した。ア・リーグ西地区4位に低迷し、ポストシーズン進出へ厳しい状況となっている。米メディア「ブリーチャー・レポート」では「ファンに聞いた、2020年のMLBシーズン、最大の期待外れ」と題して記事を紹介。ファンからは、エンゼルスへの失望の声が相次いでいる。

 同メディアのアプリを使っているファンに今季最大の期待外れを選んでもらったと記事では説明。その結果をもとに、ファンの期待に応えることができなかった球団や選手を挙げ、その中でエンゼルスも取り上げられた。「今年こそは、上手くいくと思っていた」「エンゼルスは、期待外れの選手が最も多くいたチームだ。ショウヘイ・オオタニ、ジャスティン・アップトン、ジョー・アデル、フリオ・テヘラン」と辛辣なファンの声が紹介された。

 記事では、今季のエンゼルスのチーム状況に言及。「マイク・トラウトはMVP級のシーズンを送っている。アンソニー・レンドンは、8本塁打、25打点、OPS+ 157を記録している。ディラン・バンディも58イニングで、防御率2.48でWHIP 0.91、奪三振67で、オフシーズン加わった最高の選手の1人だ」と指摘。好材料を述べつつ「しかし、エンゼルスにとって、それ以外は、今年もこれまでと似たようなものだ」とも。その中で大谷の名前も挙げた。

「ショウヘイ・オオタニは、マウンドへ戻ることに失敗して、それが、打撃面にも引き継がれたようだ。打撃面で良いのは、トラウトとレンドン以外では、デビッド・フレッチャーだけだ。バンディはアンドリュー・ヒーニーと共に、ワン、ツー、パンチを与えるはずだったが、彼ら以外の先発陣は、全く不安定だ。ブルペンも強みであるとは全く言えない」

 さらに同メディアは「MLB各球団の最も愚かな決断」と題した別の記事でもエンゼルスの窮状を紹介。新型コロナウイルス感染拡大の影響で60試合に短縮された不測のシーズンの中、アデルの起用を続けたことに対して“後悔すべき選択”と指摘した上でこう述べている。

「今、彼らに出来ることは、未来に目を向けることだけだろう。しかし、それについては、新たな心配事がある。ジョー・アデルの初めてのメジャーリーグ参戦が、大惨事であったことだ。エンゼルスはトッププロスペクトの彼が、8月4日にメジャーリーグでデビューしたとき、大活躍をすることを望んでいた。しかし、それ以降の32試合で彼はOPS.480でWARは-1.5である。エンゼルスは彼を使い続けたことで、利益より害のほうが大きい結果となったかもしれない」

 勝てば官軍、負ければ賊軍。期待が大きいほど、失望は大きくなるもの。残り試合わずかな中、少しでも未来につながるようなプレーを期待するしかない。(Full-Count編集部)