ライカールト監督と健闘を称えあうアンチェロッティ監督(左)
いち早くパリ行きチケットを手にしたアーセナル監督ベンゲルが見守る中、残り1枚のチケットを賭けた欧州CL準決勝バルセロナ対ACミランの第2戦は0−0に終わった。この結果第1戦を1−0で勝利したバルセロナが決勝進出を果たした。

風邪から復帰したインザーギの先発起用も起爆剤にはならなかった。18日、ホームサン・シーロでの借りを返すべく積極的に挑んだACミランだったが2戦連続の完封を喫した。前半、中盤で相手にボールを回させるがエリア付近では堅守を誇ったバルセロナ。イタリアカルチョの代名詞「カテナチオ(錠前)」をガッチリと掛けたバルセロナ守備陣の前にACミランは決定機を作れずに体力を消耗していった。後半24分、ACミランFWシェフチェンコのヘッドがネットを揺らしたが相手DFプジョルに対するファウルで取り消し。ビデオではプジョルが自分でバランスを崩したように見えたがゴールは認められなかった。

試合後ACミラン監督アンチェロッティは問題のシーンを見直しながら「なんてこった。ファウルじゃないじゃないか。このようなミスは許されるものではない」と唇をかみ締めた。この日、ACミランの敗退によりイタリア勢は欧州CL、UEFA杯ともに姿を消した。