ここ数年イタリアでも身近な存在になってきた人工芝のグラウンドに危険注意報が発せられた。22日付けのガゼッタ・デッロ・スポルト紙によると、人工芝グラウンドに使用されるゴムの種類によっては肺が冒されると警鐘を鳴らした。

人工芝グラウンドは(1)地表に(2)岩や大きな石(3)小石(4)合成樹脂(5)タール(6)人工芝の順で敷き詰められるが、(4)(5)の過程で使用されるゴム(種類によるが)が発ガン性物質を含んでいることが判明した。人工芝のグラウンドはセリエCを始め、アマチュア・リーグでも公式使用されている。アマチュア・リーグ協会会長のカルロ・タベッキオは「2004年から危機を感じていた。何種類にも及ぶゴムの徹底調査が必要でルール改正も辞さない」と発言している。温度の上昇する夏場が特に危険で人工芝グラウンドが原因で肺に異常をきたした例が100以上挙げられている。

天然芝を維持する難しさから開発された人工芝。イタリアでは女子リーグも人工芝で行われるケースが多い。健康の象徴スポーツで健康を害するようでは元も子もないだけに早急な対応が待たれる。