メラニア・トランプ夫人の腹心の友でかつてアドバイザーも務めていたステファニー・ウィンストン・ウォルコフ。間もなく回顧録『Melania & Me(原題)』を出版する。その一部を雑誌『ニューヨークマガジン』が入手、以前から噂されていたメラニア夫人とファーストドーターのイヴァンカ・トランプの確執を裏付けるエピソードを報じている。

ウォルコフはMETガラのプロデューサーを務めたことがある人物で、その経歴を買われて2017年に行われたドナルド・トランプ大統領の就任式のプロデュースを担当した。その就任式である事件が起きたという。ウォルコフによると「ドナルド・トランプ大統領の就任式であり、イヴァンカのものではなかった。でも誰もそれを彼女に告げる勇気はなかった。メラニア夫人はイヴァンカがスケジュールを動かしていることを面白くないと思い、それを阻止しようとした」。夫人は、イヴァンカが就任式後に行われるペンシルベニア大通りのパレードにも自分の子どもたちと参加しようとしていることを知って不快に感じていたという。

回顧録によると、イヴァンカはバラク・オバマ前大統領の就任式での写真をウォルコフに送ってきて「こういうふうに家族が周りを囲むのがいいと思う」と提案してきた。ウォルコフ曰く「私とメラニア夫人はこのとき『オペレーション・ブロック・イヴァンカ』を開始した」。つまりイヴァンカにベストポジションを取らせないようにするという作戦。メラニア夫人がトランプ大統領の隣に立ち、イヴァンカと夫人が並ぶことがないように家族の立ち位置を念入りに計画したという。

ウォルコフは「このオペレーションは確かに些細でつまらないこと。でもメラニア夫人はこれを真剣に捉えていた。イヴァンカは父親の就任式なのだから自分に注目を集めようとするべきではなかった」と綴っている。

この回顧録には「イヴァンカはホワイトハウスでイーストウィングを乗っ取ろうとしていた」とも書かれている。イーストウィングはファーストレディのオフィスがある場所。イヴァンカの関係者はこれを否定、メラニア夫人とイヴァンカの間にも「対立関係はなかった」と証言している。回顧録が出版されるのは9月1日。大統領選挙を前に、どんな事実が明らかになるのか注目が集まっている。