頭をかかえるジラルディーノ
今季のUEFA杯、欧州CLではイタリア勢惨敗が目立っている。欧州CLベスト8にユーベ、インテル、ACミランが進出した際「イタリア勢がベスト4に3クラブ進出!!」と各紙取り上げたが結果はACミランのみが進出。またUEFA杯ではサンプドリアの予選敗退、パレルモ、ローマはベスト16止まり。欧州CL敗退からUEFA杯にまわった強豪ウディネーゼもベスト8進出ならずに消えた。

イタリア勢の惨敗理由として現地メディアは(1)準備不足(2)チームの高齢化(3)ターンオーバー制の不確立を挙げている。(1)は試合数の増加に伴い練習不足を引き起こしている。現在20チームのセリエAでは年間38試合のリーグ戦があるが、チーム数増加が選手のレベル低下、試合数増加がゲームのレベル低下につながっていると指摘されている。(2)ACミランの平均30.5歳を筆頭に、インテル29.1歳、ユーベ28.5歳と高齢化が進んでいる。ビッグネーム獲得の目立つ最近のセリエAでは若手の台頭が難しい状況に陥っており、結果的に高齢化は進む一方。また代表の弱体化を危惧する声も聞かれる。

このような声があがる中、唯一の望みであるACミランもバルセロナとの第1戦を落としており後がない状況。イタリア勢の面目躍如、そして昨年のイスタンブールでの悪夢を払拭するためACミランにかかる期待は大きい。