【MLB】大谷翔平に“打者専念論”が米メディアで再燃?「二刀流が実現すると思っていない」
米スポーツ・イラストレイテッド誌のシーハン氏「素晴らしい外野手になると思っています」
今季の二刀流復活に期待がかかるエンゼルス・大谷翔平投手。一部の米メディアでは打者専念論が再燃しているようだ。米ヤフースポーツのスコット・ピアノスキー氏と米スポーツ・イラストレイテッド誌のジョー・シーハン氏が「オオタニの未来の方向性を予想」として対談。シーハン氏は打者一本で臨むべきとの見解を示している。
2018年10月に右肘のトミー・ジョン手術を受けた大谷は26日(日本時間27日)の敵地・アスレチックス戦で693日ぶりに公式戦登板。1回途中1死も取れずに3安打3四球5失点で降板した。ピアノスキー氏が「日曜日の投球は良くなかったです、それは気にしていません。ショウヘイ・オオタニはユニコーンです。彼のような選手は他にいません。今後、数年間、オオタニはどのようになると思いますか?」と水を向けると、シーハン氏は「これに関してはあなたに賛同できません」と断言。打者一本を求めた。
「私はオオタニが二刀流として、球界に革命を起こす、というアイデアについてずっと良く思っていませんでした。ただ単に、メジャーリーグのレベルで、そうすることは難しすぎます。私はMVPを取るような打者になる可能性があると思っています。そして、サイ・ヤング賞を取るほどまでとは言わないけど、とても良い投手になる可能性はあると思っています。ただ、両方やることで、どちらの可能性もより少なくなります」
「二刀流をやることは、カッコイイことだとは思います。実際にそうできればね。(メジャーに来て)3年になりますが、真の二刀流プレーヤーとして活躍するのをまだ見ていません。私は、それが実現するとは思っていません」
18年に4勝&22発で新人王受賞も「二刀流とは呼べません。まだやっていない」
2018年には4勝&22本塁打で新人王を受賞。確かにシーハン氏が指摘するように右肘の故障で戦列を離れる時期もあった。体の負担の大きい二刀流プレーヤー。それなら投手か打者か――。シーハン氏は迷うことなく、「打者」と言い切った。
「打者がより安全な選択だからです。そして、打者として伸びる可能性のほうが大きいと思っています。素晴らしい外野手になると思いますよ。ベースランニングもすごく上手いです。打者として上手くできる多くのことを、投げるために断念しなければならないのです」
「二刀流を続けているのは、オオタニがそうしたいからです。彼がそうしたい限り、エンゼルスもそうさせるでしょう。しかし、ある時点で、これは上手くいかないと、認めないといけないでしょう。日曜日の投球のことは関係ありません。しかし、5〜6試合で良い先発をして、ラインナップで3〜4日、打者としてプレーするということでなければ、二刀流とは呼べません。彼は、まだそれをやっていないのです」
打者としては30日(同31日)の本拠地マリナーズ戦で2試合連発となる2号3ラン。30日(同31日)まで打率.174だが、メジャー6位タイの7打点。さらに今季初盗塁をマークした。次回登板予定は2日(同3日)の本拠地アストロズ戦。打者専念論を唱えるシーハン氏を黙らせる投球を続けたいところだ。(Full-Count編集部)