ローマとビエラ、名門同士のデットヒートは続く(写真:EFE)

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王者ユーベの2連覇が迫りつつあるセリエA。ここにきて欧州CL出場権獲得となる4位以内を巡る争いが過熱している。勝ち点81のユーベ、ACミラン(同76)、インテル(71)のイタリアビッグ3が来季の欧州CL出場権をほぼ手中にしているが、4位の座を賭けビオラ(フィオレンティーナ同65)とASローマ(同64)が激しいデッドーヒートを繰り広げている。

昨季、最終節まで残留争いを演じたビオラは開幕前の補強が大成功。点取り屋トニ、ファンタジスタのフィオーレ、経験豊富なブロッキらが牽引する現在のビオラは名門クラブでさえ恐れる存在になっている。また魅力的なサッカーを披露するビオラを満員のサポーターが後押ししている点も心強い。一方、00−01シーズンに優勝して以来低迷するASローマ、今季はメクセス問題(移籍市場での違反)により補強を禁じられる最悪のスタートを切った。予想通りの開幕ダッシュ失敗だったが、予想外のセリエA新記録樹立となる破竹の11連勝で猛追した。今冬の移籍史上でFWカッサーノをレアル・マドリーに放出したことがプラスに働いているとの分析もある。

残すところ4試合となった今季のセリエA。経営破綻から復活したビオラ対負傷の主将トッティ復帰を待つ名門ASローマによる欧州CL出場権争いは最終節までもつれるだろう。