「負けても…」 ドイツ人監督が驚嘆、日本で受けた「カルチャーショック」とは?
昨季途中から神戸を率いるフィンク監督、「選手たちも礼儀正しい」と言及
J1ヴィッセル神戸で指揮するドイツ人のトルステン・フィンク監督は、今季でJリーグ2シーズン目を迎えるなか、英衛星放送「スカイ・スポーツ」オーストリア版が「“カルチャーショック”とコロナ危機の狭間のトルステン・フィンク」と特集を組み、「敬意を表すべき文化について語っている」と報じた。
フィンク監督は昨年6月に神戸の監督に就任。苦戦が続いたチームを徐々に立て直してリーグ戦を8位で終えると、元日の天皇杯ではクラブ史上初のタイトルをもたらすなど、卓越した手腕を発揮している。
そんなフィンク監督に注目したのが「スカイ・スポーツ」オーストリア版だ。新型コロナウイルスが猛威を振るうなか、「“カルチャーショック”とコロナ危機の狭間のトルステン・フィンク」と報じた。
記事では「日本でもサッカーは足踏み状態。フィンクはコロナ危機にある困難な状況と、予期していなかった敬意を表すべき文化について語っている」と言及。感染拡大が広がるなか、Jリーグも中断しているなか、フィンク監督も「決して簡単な状況ではない」と語っている。
また日本の文化についても触れており、フィンク監督は「生活自体はドイツとなんら変わらないよ。確かに違う文化だし、それは明確だ。ただ、お店やレストランに行くと、人々はとても礼儀正しい。選手たちも同じように礼儀正しいんだ」と驚きを語る。
その一方、サッカーファンの対応は日本とドイツで異なると指摘。「ただ日本とドイツでファンの対応は違う。負けてもブーイングしないんだ。連敗などしなければね。負けても最善を尽くしたと思ってくれる文化なんだ」と口にしており、良い意味での“カルチャーショック”だったようだ。
すっかり日本の文化に魅せられた様子のフィンク監督。シーズン再開後、ポジティブな発見となったファンに対して勝利を届けられるだろうか。(Football ZONE web編集部)