韓国のサッカー専門誌で特集されたカズ【写真:高橋学】

写真拡大

今季で現役生活35年目、26日に53歳の誕生日を迎えたカズに韓国メディアも注目

 横浜FCに所属する“カズ”こと元日本代表FW三浦知良は23日のJ1リーグ開幕戦、敵地でのヴィッセル神戸戦でベンチ外となり、J1最年長出場記録の更新は見送られた。

 韓国のサッカー専門誌「ベストイレブン」は“カズの功罪”を特集し、「挑戦を楽しむ視線もある」と指摘した一方、「J1に適応困難」と分析している。

 現役生活35年目を迎えたカズは、1993年のJリーグ開幕からプレーしている唯一のJリーグ最年長選手だ。1993年にリーグMVP、1996年に得点王を受賞し、3度のベストイレブンに選出。イタリアやクロアチア、オーストラリアでもプレーするなど、日本サッカー界の顔として長年プレーしてきた。

 2006年から横浜FCに在籍し、今季で在籍15年目を迎えるなか、韓国のサッカー専門誌「ベストイレブン」は日本のレジェンドに注目。「下平隆宏監督率いる横浜FCは、13年ぶりにJ1に復帰した。横浜FCには、かつての日本サッカーの象徴である三浦知良がプレーしている。1967年生まれの三浦は2月26日に53歳となる」と報じ、26日に53歳となったカズを特集している。

「三浦は実際、すぐに引退してもおかしくない年齢だ。ほとんどのサッカー選手が30代半ばを超せないことを勘案すれば、すでにその時期を10数年近くも超越している」

 超人的な肉体を維持し、現在もトップアスリートとしてプレーするカズに敬意を表している。そのプロフェッショナルな姿勢は周囲に好影響を与えているが、韓国メディアはマイナスの影響も指摘した。

「もちろん、一部では三浦の挑戦を楽しむ視線もある。しかし、その反面、彼の存在が仲間に良くない影響を与えるという見方もある。三浦の出場時、運動量が急減した影響で、他の選手たちは多大な体力的負担を担わなければならない」

直近5シーズンの出場数は年々減少 韓国誌が分析「ネームバリューではなく…」

 直近5シーズンのリーグ出場成績を見ると、2016年は20試合2ゴールとコンスタントにプレーしたが、以降は出場数が年々減少。17年は12試合1ゴール、18年は9試合ノーゴール、19年は3試合ノーゴールに終わった。

「ネームバリューではなく、選手の技量を素直に見た時、50歳を超える三浦がJ1のペースに適応するのが困難であるのは明らかだ」

 2017年3月12日のJ2第3節ザスパクサツ群馬戦で当時50歳14日のカズがゴールを決め、「リーグ戦でゴールを決めた最年長のプロサッカー選手」としてギネス世界記録に認定された。以降、ゴールから遠ざかっているなか、カズはJ1の舞台でどのようなプレーを見せるのか。多くのファンが注目を寄せている。(Football ZONE web編集部)