タイ代表FWティーラシン・デーンダー【写真:Getty Images】

写真拡大

今季から清水に加入したFWティーラシン、Jリーグ再挑戦の理由について言及

 タイの国民的英雄として人気を博す同国代表FWティーラシン・デーンダーは今季、ムアントン・ユナイテッドFCからJ1の清水エスパルスへ移籍した。

 サンフレッチェ広島に在籍した経験を持つティーラシンは、Jリーグ復帰の理由について「スキルを向上させ、より良い選手になれる」と明かしている。

 タイ代表として106試合47ゴールの結果を残しているティーラシンは母国で高い人気を誇り、かつてイングランドやスイス、スペインでもプレー。2018年に広島に加入し、リーグ戦32試合6ゴールも、翌シーズンは古巣ムアントン・Uへ舞い戻っていた。

 今季から清水に活躍の場を移した31歳のストライカーは、クラブ公式サイトで「静岡は富士山が目の前にあり、感動しました。チームのために頑張りますので、熱い応援よろしくお願いします!」とメッセージを発信している。

 そんなタイ代表FWのJリーグ復帰に注目したのが、衛星放送「FOXスポーツ」アジア版だ。「タイのスター、ティーラシン・デーンダーが、なぜJ1清水エスパルスに加入したのか理由を明かす」と特集。ティーラシンは「私が日本へ戻った理由は、Jリーグでプレーすることはいつでも夢だからだ。タイ人選手のなかでJリーグは非常に人気がある」と語りつつ、「清水加入は簡単な決断だった」と告白する。

 さらに「Jリーグでプレーし、スキルを向上させ、より良い選手になれる。もしヨーロッパでプレーしたいならば、まずはアジア最高のリーグでプレーしなければならない」と力説。「私がここでプレーすれば、他のタイ人選手が日本に来る新たなルートを作ることも可能で、彼らはヨーロッパでプレーするチャンスをつかみ取れる」と締めくくっている。

 様々な思いを背負いながらJリーグでの再挑戦を決断したティーラシン。“タイの英雄”の活躍に期待が懸かる。(Football ZONE web編集部)