映画『サイレント・トーキョー』製作発表会見が24日、都内にて行われ、佐藤浩市、石田ゆり子、西島秀俊、中村倫也、広瀬アリス、井之脇海、勝地涼、監督の波多野貴文が登壇した。

作家・秦建日子の原作「サイレント・トーキョー And so this is Xmas」(河出文庫刊)を、『SP THE MOTION PICTURE 野望篇』『SP THE MOTION PICTURE 革命篇』などで知られる波多野貴文が映画化した本作。「Happy Xmas(War Is Over)」にインスパイアされた本原作の舞台は、クリスマス・イブの東京。突如勃発した連続爆破テロ事件でパニックに陥る日本、事件へと巻き込まれていく登場人物たちの様々な思惑が交錯する、複数の視点で展開されるノンストップ・クライムサスペンス。主演の佐藤浩市をはじめ、石田ゆり子、西島秀俊、中村倫也、広瀬アリス、井之脇海、勝地涼らが出演する。

物語のメインとなる渋谷の街を再現した巨大オープンセットを栃木県足利市に設営し、約1万人ものエキストラを動員した大規模な撮影を終えたばかりのキャスト陣。役柄など未だ明かされていない部分が多く、佐藤は「謎の男なのであまりしゃべれません…」とコメント。撮影について「エキストラのべ1万人に参加していただき、渋谷のスクランブル交差点を再現したオープンセットで寒さの中で本当に頑張ってくださいました。大変な撮影でしたよ!」と吐露した。

西島も巨大オープンセットでの撮影に、「スクランブル交差点を再現したセットに多くの方が集まってくださいました。全員で深刻なシーンを演じなければいけない状況の中で、本当にエキストラのみなさんが集中して、僕らが頭の下がらないくらい集中して演技をしてくださった。素晴らしいシーンになっているのではないかと思うと、ワクワクしています」と言及した。

中村は、脚本を読んだ印象について「僕の役はクールでおとなしく、ちょっと何を考えているかわからないのですが、どこかほっとけない魅力をもった男。その第一印象を大事に演じました。原作を読み終わって、僕ら日本国民全員が主役なんだと。この作品を観た方も、主人公の一人になるんじゃないかなと。そういう風に楽しんでもらえたら」とコメントした。

また、報道陣から「共演した感想は?」との質問を受けたキャスト陣。石田は「(佐藤)浩市さん、ご一緒するだけで嬉しい大先輩。20年以上、度々ご一緒する機会があり『いつまでも成長しないな』と思われているんじゃないかと(笑)浩市さんの横で緊迫感のある芝居をやるようになったのかと、良かったなと思う瞬間がありました」と明かす。

西島は、中村・勝地との共演に「2人とも集中力もすごいし瞬発力があるし、かわいい!もうメロメロです!」とハニカミ。中村のことを「だんちゃん」とあだ名をつけたよう。勝地とは「行きつけの公園が一緒なので、公園でデートしたいなと思います(笑)」と、仲睦まじい様子をのぞかせた。

同い年という中村・勝地の2人。中村は「昔からお互いの舞台を見に行って飲んでたりしたんです。性格とか、あまりにも反対なので『いつか共演できたらお互い楽しい音色を出せるんじゃないか』と10年くらい話していたんです。これが初めてなんです!それが嬉しかったですね」と笑みをこぼす。勝地は「ね!夢が叶ったね!」と喜び、「10代からお互い刺激しあっているし、最近の倫也の活躍を見て刺激を受けますね。もっともっと共演していきたい」とコメントした。

映画『サイレント・トーキョー』は2020年12月、全国ロードショー

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