(写真:アフロ)

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立憲民主党初鹿明博衆院議員(50)が12月17日、強制猥褻容疑で書類送検されていたと発表した。同党は「性暴力被害者支援法」の制定に取り組んでいるため、ネットでは議員だけでなく党にも厳しい声が上がっている。

週刊文春で、知人女性に猥褻行為を働いたと報じられた初鹿議員。その内容は15年5月、タクシーに同乗した女性にいきなりキスを迫り、さらにズボンのチャックを下ろし顔を引き寄せたというものだった。のちに初鹿議員は「嫌じゃなかったと思った。反省しています」と女性に謝罪。しかし同誌が取材したところ、「酔っ払ってたから。あんまり覚えていない」とコメント。さらにタクシーに同乗したため、“合意”だと考えていたとも明かしたという。

そして今月16日には、デイリー新潮が同件について女性が被害届を提出していたと報じている。提出は今年に入ってからだったが、今月上旬に初鹿議員は書類送検されたという。

すると17日に初鹿議員が国会内で記者団に応じ、強制猥褻容疑で書類送検されたことを認めた。各メディアによると容疑の認否については「現在進行中の案件であり、お答えは差し控えたい」「捜査当局に対して全面的に協力している。判断は捜査当局に委ねたい」とコメント。「お騒がせしていることをお詫び申し上げる」と述べたという。

16年12月の週刊新潮にも女性への猥褻行為を報じられていた初鹿議員。その際は女性に急に抱きついて胸を触った挙句、自分のズボンを脱ぎ始めたというものだった。さらに同誌が取材した際、「みんな奥さん以外に、はけ口求めていると思うよ」などと話したという。

一度ならず二度も、猥褻行為が報じられている初鹿議員。ネットでは非難の声が上がっている。

《興味のない男性の下半身に顔を押し付けられて嫌じゃない女性がいるのか?》
《世間を騒がしていることの謝罪よりも、ズボンのファスナーを下ろし、女性の顔を股間に押し付けたことを謝罪して下さい》
《警察の捜査で送検相当になったということなので、そこに関してはちゃんと調べて明らかにして、必要ならば議員辞職も含めて厳正に対処してほしいと思う》

いっぽう立憲民主党にも厳しい声が上がっている。

同党は基本政策に「性暴力被害者の心と体を守るために適切な支援ができる体制をつくります」と掲げており、18年6月には「性暴力被害者支援法」の法案を衆議院に提出している。

また今年3月に党の公式サイトにアップされた「国際女性デーにあたって」という談話でも、ジェンダー平等推進本部長・神本美恵子議員(71)が「『#MeToo』運動で明るみにでてきたように、未だ女性に対する暴力は止むことがありません」とつづり、女性の尊厳を守るために「性暴力被害者支援の法定化」に取り組んでいくと意気込んでいた。

そのためネットでは同党に、こんな声が上がっている。

《「性暴力被害者の心と体を守るために適切な支援ができる体制をつくります。」という基本政策を掲げる立憲民主党の一員が、女性に猥褻な行為をした疑いで書類送検されたというのは、あくまで疑いですが本当であれば呆れてしまいますね》
《「書類送検していた」ということは、新潮がすっぱ抜かなければ、ダンマリ決め込むつもりだったということですね》
《所属議員が書類送検されたことについて立憲民主党としてどう対応するのか? 逃げずに丁寧に説明してほしい》