「やっべー、もうすぐ2007年問題だよ、どーするよ!?」なんて会話はほとんど耳にしないけど、「2007年問題」って言葉はどこかで聞いたことありますよね? 企業を支えている団塊世代の中で一番多い、1947年生まれのお父さん方が還暦を迎え、ドドッと定年退職してしまうというアレです。05年版『ものづくり白書』によると、製造業者の約31%が2007年問題に危機感を覚えているのだとか。ものづくりの現場ではどうやって次の世代にスキルを継承させるか、必死なんだそうですよ。

 そんな製造業、特に技術・研究職の方に朗報です。今流行りのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)が、悩みを解消してくれるかも!? その名も「てくてくjp」(TechTech.jp)。日刊工業新聞社とジャパン・デジタル・コンテンツ信託(JDC信託)が共同で立ち上げる新会社が運営する、SNSとブログを組み合わせた有料サービスだ。来年2月のオープンを目指し、着々と準備が進められている。IT関連や生命科学、医療など、様々な分野で活躍する技術者・研究者に特化した、新しいタイプのSNSなんだそう。でもエンジニアの人たちって、いろいろ横のつながりがありそうだから、わざわざ専門のSNSを作らなくてもいいんじゃない?

 「学会には多方面から技術者・研究者が集まって交流しますが、これはジャンルごとに固まっているもの。たとえば『医療系の学会にIT関連のエンジニアが出席する』というような、異分野の技術者・研究者ら同士が触れ合う機会は皆無に等しいのです。これまでのインターネットサービスでも同じことが言えます」(日刊工業新聞社・広報)

 なるほど、考えてみれば医療の最先端を発表する学会にIT関連の技術者が出向いても、何のことやらさっぱり理解できなそう。がしかし、そんな一見共通点が全くないような異分野のスペシャリストたちが、お互いに自分の専門分野について意見交換したり、技術を提供し合ったらどうなるだろう? 新しい技術が誕生、あるいはスキル継承につながる可能性が大いにあるのでは? 「SNSから新技術が生まれた!」なんて、最先端な感じでいいじゃないですか!

 日本の企業活動を活性化してくれるかもしれない「てくてくjp」、近々事前登録を開始するそう。技術者・研究者の皆さん、要チェックですよ! ちなみに「想定の範囲内」でリニューアルしたばかりのライブドア版SNS「frepa」もよろしくね!(遠藤麻衣/verb)

livedoor フレパ
http://frepa.livedoor.com/