冷やしているからは大丈夫じゃない? 自分を守るための熱中症の症状と対策を再確認
毎日、テレビのニュースでも天気予報でも熱中症に注意と言われている。
水分と塩分を取ること、部屋を涼しくするなど、これまでにも熱中症にならないためにはどうすればいいかということについては、さんざん言われてきた。
しかし、熱中症で搬送される人は後を絶たない。
校外学習後に小学1年生の男の子が熱中症で死亡するという痛ましい事件も最近起こった。
そんな悲しい事件が二度と起こらないよう、ここでもう一度、改めてきちんと熱中症とその予防法について、確認しておこう。
●異常な高温で搬送者が急増
消防庁の発表によると、今年7月9日〜15日の熱中症による救急搬送者は9,956人。
なんと1万人近くの人がこの1週間で搬送されている。
昨年の同時期は7,414人というから、2,500人近くも多いことになる。
このところ、最高気温が35度を超える猛暑日が続き、場所によっては40度を超すところもあるので、一気に増えた感じだ。まだまだ暑さは続いているので、今後もかなりの数になるだろうことは予想がつく。
熱中症による死亡者数も、過去5年くらいは500人〜1,000人くらいとなっているが、このまま暑さが続くようだと、今年はさらに増える可能性もあるかもしれない。十分に気を付けたいところだ。
●熱中症の症状について再確認
熱中症の症状には、以下のようなものがある。
・めまい、顔のほてり
・頭痛
・筋肉痛
・だるい
・吐き気
・汗をやたらかく、もしくはまったくかかない
・体温が高い
・ふらつく
・手足のしびれ
もともとこれだけ暑ければだるくなったりほてったりするのも当たり前、などと思わず、ちょっとでもいつもと違ったら熱中症を疑うようにした方がいい。
自分では水分も補給できなくなってからでは命に関わる。
さて、では、上記のような症状が出た場合、どうすればいいか。応急処置についても確認しておこう。
・クーラーの効いた室内など、涼しいところに移動する
・水分や塩分を補給する
・衣服をゆるめて体の熱を放出する
・保冷剤などで首筋やわき、足の付け根などを冷やす
・水をかけてうちわなどであおぐ
もちろんこれは応急処置であって、すみやかに医療機関へ連れて行くことが重要だ。
重度の熱中症になってしまったときには、いかに体の深部の体温を早く下げるかが命を救うカギとなる。
その場合、応急処置で推奨されている、
首筋やわき、足の付け根など、いわゆる太い血管が皮膚近くを通っている個所を冷やす方法では深度体温が下がるスピードが遅すぎるのだ。
一番冷却効果があるのは、氷で冷やした水風呂に全身を浸からせることだそうだ。
これはすぐにその場で実現できる可能性は低い。
冷やしているからとりあえず大丈夫、ではなく、すぐに医療機関に連絡し、場合によっては救急車を呼ぶようにしよう。
●一番大事なのは予防すること
熱中症は症状や処置の遅れによっては死に至るこわい病気だ。
自分の身を守るためには、なんといっても予防が肝心だ。
・水分を定期的に補給する
・塩分を適度に取る
・エアコンや扇風機で部屋を涼しくする
・外で活動する時はこまめに休憩を取る
・帽子や日傘で直射日光をよける
・冷却グッズを活用する
最近は、エアコンについても我慢せずに積極的につけるようにと言われている。
設定温度ではなく、実際に今、気温と湿度がどのくらいなのかを常に気にするようにしよう。
また熱中症に負けない体作りや体調維持のためには、
・十分な睡眠を取る
・バランスのよい食事を取る
これも心がけたい。
そしてもう一つ。熱中症の予防に欠かせないのが「暑さ指数」だ。
暑さ指数が28°を超えると、熱中症患者が著しく増加するのだ。
この「暑さ指数」は、天気予報でも使われている。
さらに環境省を初めとして、さまざまなサイトにも掲載されている。
手軽に確認するにはスマホのアプリが便利だ。
「熱中症警戒計」は、
気象庁の観測データから暑さ指数を算出し、登録地点の危険度を5段階で表示してくれる。1時間ごとにデータは更新されるので、こまめにチェックして予防に役立てるといいだろう。

今年の夏は、まだまだ暑い日が続きそう。
夏休みにも入り、子どもも外で過ごすことが多くなってくるだろう。
熱中症には十分気を付けて、健康で過ごせるようにしよう。
