画像提供:財団法人 日本聖書協会

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 世界で一番読まれているベストセラーは何でしょう。え? ハリーポッター? ブー。はずれ。正解は、聖書。でも、ベストセラーとは言うものの、1日1章ずつ読んでも3年以上かかってしまうと言われる長さ! これじゃ読みたくてもなかなか読めないよ・・・。

 そこに朗報。このほど、ロンドンのカンタベリ大聖堂で「100分で読める聖書」がお披露目された。内容も「創世記」から「ヨハネの黙示録」までの教えが要約され、ぎっしり詰まっている。聖書を読む時間はないけど、キリスト教について知りたい!と思っている人を対象としているとか。膨大な量の聖書がコンパクトにまとまっているとかで、なんだかとっても興味津々。

 実は、私が通っていた大学はクリスチャンの学校だった。入学当初、たしか聖書は無料でもらった(ように記憶している)し、毎日の礼拝では、「ヨハネによる福音書1-21」などと牧師さんに呼びかけられた。厚い聖書をペラペラとめくっては、ありがたいお話を聞き、最後には賛美歌を・・・。

 でも、なんで全然内容を覚えてないんだろう? 読み返そうと久しぶりに開いてはみたものの、ちんぷんかんぷん。聖書って、やっぱり難しいと思うのは私だけじゃないですよね?

 「聖書自体はとても難しいものです。翻訳も、30年に1度時代に合わせ、小さなお子さんからお年寄りまで読めるように変えているのですが、それでも手引きがないと難しい部分もあると思います」(財団法人 日本聖書協会)

 聖書は、物語であると同時に、歴史も詳しく書かれているだけに、読みこなせないとわかりにくいのだ。「100分で読める聖書」は、聖書を大枠で理解するのに最適。

 最近、日本でもココロが落ち着く部分をわかりやすく解説する聖書が出版されているから、人生の指南本として手にとってみるのもいいかも。

 ちなみに聖書協会では、地図・解説・年表・写真やイラストなどフルカラーで楽しめる、体験する聖書「パノラマ・バイブル」(全208ページ)を出している。初心者から楽しめるというだけあって迫力満点。

 全世界に普及されベストセラーとなっている「聖書」の魅力を聞いてみると・・・。

 「愛、ですね」(同)

 ははー。ありがたきお言葉・・・。「100分で読める聖書」が、日本語に翻訳されるのはまだ先のこと。それまではわかりやすい聖書を手に疲れたココロを癒してみては?(文/verb)