「出会い系アプリの女性がプログラムだった」という男性の悲痛の叫び、被害総額は170億円超
by Yoann Boyer
世界中で一定の需要を持ち続けている出会い系サービス。昨今ではモバイルアプリとなって多くの男女に出会いを提供しているものも多く存在しますが、この出会い系アプリの中で出会った女性からのメッセージが実はコンピュータープログラムが自動生成したものであったことが発覚し、アプリは最終的にサービスを終了する事態にまで発展しています。
Chinese dating apps closed after women revealed to be robots - BBC News
中国メディアのModern Expressによると、中国の企業が開発した出会い系アプリ上で女性から送られてくるメッセージの一部が、コンピュータープログラムが自動生成したものであることが警察の調べで明らかになり、600人以上の容疑者が逮捕され、出会い系アプリのサービスは終了することとなりました。
出会い系アプリの調査を行ったのは広東省南部の警察で、調査は2017年8月からスタートしていた模様。存在しないポルノ映像を見たとして利用者に架空請求を行うアプリの調査を進める中で、今回の出会い系アプリの存在も明らかになっていったそうです。
警察によると、「容疑者側はコンピュータープログラムを使って男性ユーザーに貢がせるようなメッセージを送信した」とのこと。なお、被害者の数は数十万人にも及び、被害総額は10億元(約170億円)にもなると報じられています。
中国のミニブログweibo上でもこのニュースは話題となっており、「人工知能(AI)が最終的に人間の知能を追い越したわけだ」というコメントから、「どうしてこんなスキルが詐欺に関わることになるんだ?」と優れた技術を持ちながら詐欺に荷担することに疑問を呈するコメントまでさまざまな意見が寄せられています。