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 木村拓哉(45)がLINEの「お年玉CM」に出演することを10日、マスコミ各社が報じた。これは退所した稲垣吾郎(43)、草なぎ剛(43)、香取慎吾(40)らがWebメディアを駆使したブランディングに成功したことへの「ジャニーズ側の意趣返し」という見方が強いが、その一方で、もう一人の元SMAP・中居正広(45)のアナログぶりにジャニーズ上層部は頭をかかえているという。

「中居は6日に放送された『ナカイの窓』(日本テレビ系)で、IT企業OLと芸人を兼業するアンゴラ村長(23)の『ネットショップの構築とコンサルタントをしている」という話にポカーンとした顔。そして恥じることない様子で『(スマホではなく)ガラケーだね』『LINEもやったことない。パソコン持ってない』と告白したんです。スタジオの女子客はドン引きし、たかまつなな(24)が『どうやって生きてるんですか?』と聞くと、中居は「(ネットがなくても)元気に生きてるよ』と胸をはっていました」(週刊誌記者)

 野球と麻雀とテレビが好きで、ネットは使わない。まさに昭和タレントを地で行く中居だが、これはこれで芸能界では貴重な存在。トップタレントの気取らぬ生き方こそが中居の素晴らしさだなのだが、ジャニーズ首脳はそう考えていないらしい。

「いまやテレビでCMの何割かを占めるのが、ゲームアプリやスマホがらみ。中居も人気ゲームアプリ『アイドルマスター』シリーズのCMに出演していますが、『スマホを持ってない』発言はさすがにクライアント的にNGです。それにジャニーズは、批判を浴びまくる同社の旧態依然とした古くさいイメージを払拭したいところ。SMAPファンクラブが解散した後、11月19日に『木村拓哉情報サービス』はスタートしたものの、中居に関するサービスが始まらないのは中居自身が『ネットはよく分からない』と乗り気でないからだと言われています」(広告代理店関係者)

 同氏によれば、件の「LINEのお年玉」CMでも『年またぎの2バージョンで、中居から木村にLINEで新年のあいさつをかわす』というプランも会議に上がったが、クライアントが中居のアナログぶりを聞き、即立ち消えたとも。

 木村も中居もいまや45歳。木村は今年5月4日の『夜の巷を徘徊する』(テレビ朝日系)で同級生マツコ・デラックス(45)に「俺、ちょっと(老眼が)来たかな」と告白している。目を細めながらLINEをやるのがいいのか、中居のように昭和を楽しく謳歌するのがいいのか。いずれにせよ、ジャニーズ上層部は「昭和のスーパーアイドル」の今後に頭を悩ませそうだ。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。