爆笑問題・太田光「木村、見てるか?」のウラに3人と重なる”干され経験”

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  元SMAPの稲垣吾郎(43)、草なぎ剛(43)、香取慎吾(40)の3人が出演するネット生番組『72時間ホンネテレビ』(AbemaTV)が月2日の午後9時にスタートした。ジャニーズを退社してから、3人が顔を揃えるのは初めて。新SMAPの新しい門出を日本中の視聴者が固唾をのんで見守った。

「事件が起きたのは午後11時前後。サイバーエージェント・藤田晋社長(44)の別荘で行われたオープニングパーティーに、爆笑問題の太田光(52)が登場して「木村、見てるか〜?」とキワドい発言を絶叫しました。SNSでは『マジで言っちゃった』『さすが太田!』と大ウケで絶賛の雨あられでした。さらに太田は『飯島を呼べ!』と週刊文春(文藝春秋)が報じたメリー喜多川(90)の『恫喝セリフ』も叫ぶというサービス精神でした」(週刊誌記者)

 ここで注目したいのは他のゲストたちの反応である。3人組の他に、橋下徹(48)、カンニング竹山(46)、矢口真里(34)、メイプル超合金らがいたが、彼らは皆、ふつうに笑っていたのだ。このひと言で番組のムードがガラッと良くなっていった。

■太田光が元SMAPの3人に重ね見る”干された過去”

 この太田の会心の絶叫には、忸怩たる想いがこめられていたとテレビ局関係者はいう。

「大手芸能プロが3人との共演を躊躇する中、多忙な爆笑問題が出演したのは単なる友情だけではありません。彼らは人気が出始めた1990年に、自分たちをスカウトした当時のマネージャーの口車にのせられて安易に独立している。しかし、それに激怒した太田プロがテレビ局に圧力をかけ、約3年もの間、彼らを完全に干し上げたのです。田中裕二(52)はコンビニのバイト、妻・光代(53)はパチプロをして、太田のネタ作りを支えた極貧の苦労時代がある。太田は新しい地図の3人にそんな思いをさせたくない。それゆえ、有形無形に圧力をかけてくるジャニーズを許せず、茶化したくなったのでしょう」

 民放地上波ではありえないネタであり、これこそがネット番組の真骨頂といったところか。『72時間』はまだ序盤。3人と強力なNAKAMAたちが、旧態依然の芸能界に新しい地図を描いてくれることを期待したい。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。