最近のオレってどうよ? イケてるの? イケてないの? 気がつくと、女子の視線もいつのまにかの新人君に移動しているような気がするし、かわりに投げかけられるのはどことなく冷たい軽蔑の目・・・。

 もしかして、おれってオヤジなのかな? がっくりするのはまだ早い。いま、巷では「コヤジ」が大流行しているという。

 そこで、「コヤジ」という言葉をあみだした、マーケティングコンサルタントの西川りゅうじんさんにお話を伺った。

 「30過ぎたら、年齢的には本当はオヤジ。本人は若いつもりでいたいけど、『ダンディズム』では肩に力が入りすぎ。こじゃれたおやじ、コヤジなんです。と軽くつぶやくノリですよ」

 ひと言で言えば、男もおしゃれして何が悪い! ってことですね。

 日々の生活に忙殺されて、身だしなみなどどうでもよくなってしまうことがオヤジ化。オヤジ化することを自分のプライドが許さない、新しい中年男性の誕生という、社会的・文化的メンタリティの変化がコヤジを生み出した。主に30代〜50代がターゲットというから年齢的に、思いっきりフックしている人もいるのでは? そんなわけで、コヤジになるための必須事項をしばし解説。

 洋服は、2003年9月にオープンした「コヤジファッションの殿堂」とよばれる伊勢丹新宿店メンズ館でセレクトしてはいかがだろうか? 年齢や見た目、雰囲気によって似合う服も違うので店員に一言、声をかけてみるとよい。体形が気になってきた人は、お尻がしまって足が長く見えるスラックスが◎。

 例えば、イタリア製「インコテックス」などはシルエットがキレイで、一目惚れする人も多いとか。また、半袖でボタンをあけるとオフィスではイマイチ・・・という人はあえてジャケットを着てしまうという手もある。Emporio Armaniのコットンジャケットを、さらりと羽織るのもいい手だろう。

 男性専門エステでスキンケアをしてもらうニーズも徐々に高まりつつあり、オープンから中年男性の利用客が3倍に増えている。食事の脂は控えめに、アミノ酸飲料を取り入れて、シェイプアップに磨きをかけたいもの。1万円前後のスキンケア用品で、丁寧にフェイスケア。これで、こぎれいなビジュアルが完成。

 え? めんどくさい? ここが、単なる「オヤジ」のままか、ちょいモテ「コヤジ」になるかの境界線ですよ。今日からあなたもコヤジデビューしてみては?(文/verb)