インテル長友が2戦連続の合格点! チェルシー戦で「鋼のような強さ」を見せたと伊紙評価

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左SBで先発し躍動、対峙した相手の右WBモーゼスを封じる

 インテルの日本代表DF長友佑都は、キャンプ合流前にルチアーノ・スパレッティ新監督の構想外と伝えられていたが、親善試合で良好なパフォーマンスを見せ、左サイドバックのレギュラーとして評価を高めつつある。

 29日に行われたインターナショナル・チャンピオンズカップのチェルシー戦に先発出場し、後半26分までプレー。対峙したのは、昨季プレミアリーグ優勝の立役者の一人となった右ウイングバック、FWビクター・モーゼスだった。

 パワフルな突破力が持ち味のモーゼスに、長友は仕事をさせなかった。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は、長友に合格点の6.5点を与えている。

「モーゼスは箱の中に収まっていたかのようだった。佑都は鋼のように強く、スパレッティ監督は集中して練習させている」

 この試合でインテルはチェルシーに2-1で勝利している。27日のバイエルン戦(2-0)でも長友は好プレーを見せており、フランス代表FWキングスレイ・コマンの突破を食い止めるパフォーマンスを見せた。

バイエルン戦も及第点「猛スピードで守った」

 ガゼッタ紙は、この試合でも長友に6.5点の及第点を与えていた。

「コマンとパントビッチとの1対1の対決で猛スピードで守った。よく耐えて、今回は常に集中力を持ってプレーしていた」と評価されている。

 かつて“エースキラー”として評価を高めた長友。本気度の低い親善試合とはいえ、欧州屈指の強敵を相手に、マーカーを抑え込む本来の良さが戻りつつある。積極補強で戦力を入れ替えた格好のACミランと比較し、今夏の移籍市場では鳴りを潜めているインテル。新たなライバルが登場するまでにアピールを続けて、スパレッティ新監督の信頼をつかめるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images