ロッテに逆転サヨナラ勝ちし、ポーズをとる巨人・亀井=東京ドーム(C)KYODO NEWS IMAGES

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 18日、『S☆1』(TBS系)にVTR出演した野村克也氏が、同日に行われた巨人-ロッテ戦を解説した。

 2点を追う8回にロッテが鈴木大地の2ランで同点に追いつき、試合は9回で決着がつかず延長戦へ。3-3で迎えた延長12回、ロッテは一死一、三塁から柿沼友哉のスクイズが決まり勝ち越しに成功。

このスクイズに野村氏は「(伊東監督は)キャッチャーだから相手が何を嫌がるかよく分かっていると思うよ。非常にいい作戦だった」と太鼓判を押す。さらに大嶺翔太が押し出し四球を選び、この回2点を奪った。

 2点を奪われた巨人も12回裏、一死二塁から坂本勇人のタイムリーで1点差に迫ると、ここで野村氏は「これで巨人が勝ちだな」と予言。続くマギーが3打席連続となる敬遠四球で出塁し、一、二塁とチャンスを広げる。

 ここで打席には、8回と10回のチャンスで凡退した亀井。何とか期待に応えたい亀井は、ロッテ・大嶺祐太が投じたフォークをフルスイング。打球はライトスタンド中段に突き刺す3ランとなり、巨人が劇的勝利。サヨナラ弾を放った亀井は、涙ぐみながらサヨナラのホームを踏んだ。

 この本塁打に野村氏は「これで打たなきゃ男じゃないもん。そういう責任感が打たせた本塁打」と解説した。

 交流戦は最悪なスタートとなったが、この勝利で巨人はロッテを3タテ。いい形で交流戦を締めくくった。野村氏は「今日の1勝は大きいんじゃない?勝ち方がいいから復調の兆しはあるんじゃない?(優勝の可能性は)まだ十分に間に合う」と話した。