Nintendo Switch新作「ARMS」は想像以上にガチな対戦ゲームだった

写真拡大 (全10枚)

6月17日に発売されるNintendo Switch用の完全新作ゲーム「ARMS」の先行オンライン体験会「のびーるウデだめし」が、5月27日、28日、6月3日、4日に開催される。開催期間は全日9時から10時、21時から22時、27時から28時の3回ずつ。早速、5月27日分に参加したのでレビューしたい。


ARMSとはどんなゲームか?


一言で説明するならば、伸びる腕”アーム”を持ったファイターを操り、相手に勝つ対戦アクションゲームだ。今回の体験版では7人のファイターを使用できる。


面白いのは、右腕と左腕に装備するアームを選択できること。それぞれ3種類ずつあり、同じキャラクターでも違うアームを使うと、操作感覚が全然違う。


キャラクターを選ぶと、ロビーに集合する。そのまま待っていると、勝手にマッチングされ、対戦できる。相手もゲームもコンピューターが選ぶため、何もせずに待っているだけでいい。ただ待つだけで暇な場合には、プチプチ組手という的当てゲームをするといいだろう。


対戦方法も、ただ殴り合うだけではない。パートナーと紐で結ばれて行動が制限された状態で行うタッグマッチや、コートを挟んでボールを打ち合って行うバレーボールなどを体験できる。


さまざまな操作方法に対応


推奨されているのは、Joy-Conをそれぞれ両手に持ち、腕を突き出すことでパンチを繰り出す「いいね持ち」だ。


面白いのは、パンチを出すときにただ前に腕を出せばいいというわけではないこと。腕をひねれば、その方向にカーブするのだ。そうして、相手のガードをくぐり抜けたり、死角から攻撃できる。

移動は二つのJoy-Conを同じ方向に傾け、カタカナの「ハ」の字にするとガードを行う。


この移動が、慣れるまで難しい。攻撃をするときに手が出てしまうので、安定せずに思いも寄らぬ方向へ移動してしまうのだ。特に、バレーボールだとついつい前に出てしまい、いわゆるネット際へ行ってかえってボールをパンチしにくくなったりしていた。

「いいね持ち」は戦っている感があるし、防御も回避も行いやすい。だが、移動が若干不安定になりがちだ。そういう人におすすめしたいのがJoy-ConグリップもしくはProコントローラーだ。


操作をスティックで行うため、しっかりと思う通りに移動できる。若干、ダッシュやジャンプをしながら投げ(パンチ同時押し)をしようとすると3ボタンを同時に操作するため指が追いつかなくなるが、実際にはZR、ZLボタンでそれぞれ右パンチ、左パンチを撃つことができるため、それほど問題にならない。

ただし、Proコントローラーにも不満がないわけではない。キーコンフィグが無いのだ。戦ってみると予想以上にジャンプとダッシュを多用するため、押しやすい下の方のボタン(図では右パンチや左パンチになっているところ)と入れ替えたかった。肝心のパンチは、ZR、ZLで行えばいい。ダッシュやジャンプと離れたところにある方が押しやすいと感じた。

最終的にはJoy-Conでいいね持ちをした方が、細かい動きや、パンチの軌道の操作、ガードのしやすさ等があるため強くなれそうだが、現時点ではProコントローラーを使った方が勝率は良かった。

想像以上にガチな対戦ゲームだった


実際に戦ってみると、イメージしていたよりもはるかに「ガチな対戦」ゲームだった。

相手のパンチは、こちらのパンチで撃ち落とすができるし、ガードの上から殴っていると壊れて一定時間使えなくなる。これがまた読み合いに深みを加えている要因だ。正面から普通にパンチを撃つだけでは簡単に撃ち落とされてしまうし、かといってガードだけをしていたら崩されてしまう。投げられてしまう可能性もある。

やみくもにパンチを出しても当たらないし、ひたすらガードを固めていても投げられたり、ガードを崩されたりしてしまう。相手の動きを読んで、攻撃をダッシュやジャンプで避け、その隙にパンチをたたき込まなければならない。ほとんど、対戦格闘ゲームの読み合いに通じるというか、対戦格闘ゲームを遊んでいる気分だった。


遊ぶ前は、みんなでわいわい遊ぶ、いわゆるガチャガチャと適当にパンチを出しまくったりしても何とかなるようなパーティーゲームを想定していたが、大きく予想が外れてしまった。

しっかりと考えながら動かないと勝ちにくいため、それこそSplatoonのように初心者でも床を塗っていたら何とかなるというわけではない。初心者が熟練者にはなかなか勝ちにくいのではないかと思わされた。

体験会自体は28日、6月3日、4日の3日間行われるので、パーティーゲームのつもりで購入する人は、是非体験してみて欲しい。

ちなみに、遊ぶときには、体験会の時間ではなくても起動して、ヘルプを事前に見ておこう。特に、キャラクターでそれぞれのキャラクターの特性や、テクニックの項は必読だ。


(杉村 啓)