AFX通信によると、英薬品大手アストラゼネカは、同社製の降圧剤「アタカンド」が、心臓疾患を抱える患者の肥満リスクを軽減させる可能性があると発表した。臨床試験の結果により、5日までに明らかになった。同試験は、様々な程度の心臓疾患やBMI(肥満度指数)値を持つ患者を対象に、「アタカンド」を服用するグループと偽薬を服用するグループに分けて行われ、その結果、「アタカンド」服用グループで新たに肥満を発症した割合は6%で、偽薬服用グループの同7.5%を下回った。

  同社によると、肥満発症率の軽減効果は、患者の症状の程度に関わらず生じており、他の心臓疾患治療薬「ベータブロッカー」や利尿剤を併用する患者に対しても同じ結果が得られたとしている。同社の株価はニューヨーク市場で先週末の1日、前日比0.51%安の41.05ドルで引けた。 【了】