XFN-ASIAによると、松下電器産業<6752>は、国内全従業員の6％に相当する1000人を、半導体の開発・生産部門から削減する計画だ。日本経済新聞が3日、同紙ウエブ版で報じた。

　　同紙によると、同社は1300億円を投じて富山県魚津市に半導体チップ工場を建設中で、新工場での製造技術開発への投資効果を上げ、プラズマディスプレイパネル（PDP）テレビをはじめデジタル家電向け半導体のコスト競争力を上げるのが狙いで、7月中旬までに希望退職を募るとしており、すでに1万5000人の従業員を抱える社内分社・半導体社（京都府長岡京市）で募集が始まっているとしている。人員削減費用には、今年度に計上している350億円の構造改革費用を充てる。これにより、2001年度から始まった経営改革での人員削減は累計2万7000人に達し、人員整理がほぼ終了するという。　【了】