シード圏内崖っぷち、徳俵に足がかかる岩本高志が3アンダーの好発進(撮影:岩本芳弘)

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<カシオワールドオープン 初日◇24日◇Kochi黒潮カントリークラブ(7,315ヤード・パー72)>
賞金シード争いの最終戦となる今大会で、60枠の第1シード権争いギリギリにいるのが賞金ランキング63位の岩本高志だ。
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第1シード圏内には除外選手が3人いるため、63位までがシード圏内となる。練習場ですれ違った谷口徹からは「崖っぷち」と声をかけられたという。その岩本が初日をノーボギーの3アンダー2位タイ。強風に全選手が苦しむ中、ノーボギーで回ったのは岩本を含めてわずかに3選手。「もう最終戦ですし、一回決めたら迷わないようにと思ってプレーした」と目まぐるしく回る風向きにも自分のゴルフを最後まで貫いた。
今季「ダンロップ・スリクソン福島オープン」(7月21日〜)で2位に入るなど躍進したが「(ダンロップ)フェニックスもVISA(太平洋マスターズ)も悪くてどうしようと思ってこの試合にきた」と2戦連続予選落ちを喫するなど、初日を迎える状態としては最悪だった。スイングの乱れもあるが、その不調の原因となっているのが「HEIWA・PGM選手権」で発症したというアキレス腱炎だ。
「歩くのもきつくて踏ん張れない」という痛みは、テーピングやアイシングでケアをしているものの影響は大きかった。「スイングで右に乗れていなくて、タイミングが早くなっていた」。今も痛み止めは手放せず、根本的な治療は「休むしかない」という。だが、長いシーズンも今週が最後。「終われば休めると思って、思い切ってやろうと思った」と開き直った結果が好スタートだ。
岩本が崖っぷちにいる第1シードは年間の出場資格を得られるのに対し、第2シードは秋口以降の出場試合が限られるだけに、その差は大きい。それでも「それまでシードも獲ったことないんで第1とか第2とか贅沢な悩み。来年また試合に出られるのは幸せなことと思ってやっている」ともう気にすることもなくなった。アキレス腱炎は今季女子の藤本麻子も苦しんだが、最終戦でシードに滑り込んだ。「アキレス腱つながりでつながれば…(笑)」。もちろんこの位置をキープすれば、第1シードは当確だ。

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