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 SMAP解散騒動の裏で、ジャニーズ事務所の派閥問題はその後輩たちをも巻き込んでいる。『週刊文春』(文藝春秋)が10月20日号で、「タッキー&翼」の今井翼(35)が「SMAP解散はメリーさんのせいだ」と発言したことが話題となっている。これまでSMAP解散について表立ってコメントをしていなかった今井翼が、ついにメリー喜多川副社長(89)に矛先を向けたとあって、今回の発言でさらなる派閥争いを生みそうな様相をみせているのだ。

 今井は、日頃からSMAP・中居正広(44)を慕っていたことで有名。今井が2014年にメニエール病を患い休養していた際には、中居から空気清浄機と直筆の手紙が届いたというエピソードもあり、中居も相当に今井を可愛がっていたとされている。それだけに今井は、SMAPの解散報道について「SMAPが分裂なんてありえない」「SMAP解散はメリーさんのせいだ。俺はもう事務所を辞めるしかない」と、知人に相談していたと報じられている。しかし、こうなると囁かれるのは「タッキー&翼」の分裂だ。

 相方である滝沢秀明(34)は、9月に発売された『週刊文春』特別連載『“ジャニーズの女帝”メリー副社長の正体』の中で、「事務所に感謝するのは当たり前。それをわからなかったらアホでしょう」と、痛烈にSMAP批判をしていたことが報じられている。SMAP解散で一気に明るみに出たジャニーズ派閥問題が、タッキー&翼の分裂をも招きかねない事態となっている。

「2人の仲良しエピソードは数多くありますが、事務所内の立場は大きく違う。滝沢は、メリー副社長から次期幹部候補としてお墨付きをもらっている立場です。今井はそれに嫉妬していたということです。最近今井は、酒が入れば事務所への愚痴や、滝沢は事務所の恩恵を受けているなどとこぼしているようです」(芸能記者)

 今回このような記事が明るみに出てしまったことで、一歩間違えば事務所批判ともとられかねない発言をした今井の立場は、さらに厳しくなりそうだ。今井の「辞めるしかない」という発言も、このような背景から来ているのかもしれない。

 しかしこのようなグループ内の分裂は、タッキー&翼に限った話ではない。事務所の後輩たちは、今井のそんな姿を見て戦々恐々としているようだ。

■ジャニーズタレントにさらなる派閥が

 SMAP騒動で元SMAPのマネージャーI氏が退社してからというもの、メリー副社長や、娘の藤島ジュリー景子副社長(50)による内部での“対立派閥”は見られなくなってきている。だが、事務所内で気に入られているかどうかで立場が大きく変化するだけに、今度は好き嫌いで関係が大きく分かれることとなった。タッキー&翼は、まさしくその代表例といえるだろう。

「NEWSの手越祐也(28)やHey! Say! JUMPの中島裕翔(23)のように、何度スキャンダルを起こしても仕事が回ってくるタレントもいれば、素行不良が明るみに出てすぐに引退に追い込まれるタレントもいる。それらは全て事務所の扱いで変わりますから、今ハマってないと感じているジャニタレはかなり疑心暗鬼になっていると聞きます」(前出・芸能記者)

 一方で、かつてI氏についていたタレントたちは、SMAP同様に干され始めているという。今井が現在このような状況におかれているのは、中居を慕っていたからという理由も無関係ではないだろう。

「SMAP解散報道以後、事務所のタレントの関係がぎくしゃくしだしたのは、どの先輩を慕うかで事務所内の立場も変わってくるから。タッキー&翼の2人が明暗を分けていることで、今後滝沢を慕う後輩は増えるでしょうし、今井を慕う後輩は不安に感じています。事務所内のタレントに誰につくかで、さらに派閥が生まれる可能性はあります」(芸能関係者)

 タッキー&翼に限らず、他のグループでもいつ分裂が起こってもおかしくないだけに、もはやジャニーズ事務所内は一触即発状態だ。

文・安藤美琴(あんどう・みこと)※1974年東京都出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ガールズジャーナル』(セブン&アイ出版)、『パチンコ攻略の帝王』などに寄稿。現在は女性向け読み物系の記者・編集者として活躍中。