櫻井翔(34歳)が、現在発売中の「日経エンタテインメント!」(日経BP社)に登場。「10年前の僕と10年後の僕へ」というテーマで語っている内容が話題を呼んでいる。

インタビューでは、10周年を迎えた報道番組「NEWS ZERO」(日本テレビ系)でのキャスター活動を振り返りながら、自身に影響を及ぼしたニュースや、“報道する側”になって分かったことなどを吐露。と並行しながらニュースキャスターをやる難しさ、一時は父・櫻井俊氏が候補者に名前が挙がった東京都知事選についても言及している。また、「若者が日本の未来を託したい人」「総理大臣になってほしい人」等のランキングで頻繁に名前が挙がるなど、櫻井自身、ゆくゆくは政界入りするのではという噂も出るなか、今現在の考えを明かしている。

その中で櫻井は「政治家とは、政治家になりたい人がなるものではなくて、やりたいことがある人がなるべきだと思う」とコメント。自身の転身については「もし僕にやりたいことが明確にあったら(政治家になることを)考えなくもないが」と含みを持たせつつ、ハワイや宮城で開催したライブ「ARASHI BLAST」や、毎年恒例となっている社会科イベント「のワクワク学校」などを例に挙げ、という立場でいたほうが社会的な貢献ができる範囲は広いと断言。いざ“出馬”となれば、当然の活動に制限がかかってくるだけに、ひとまずファンを安心させた。そして、エンターテインメント活動のほうに意義を感じていることを改めて示している。

ほかにもリオ五輪現地取材の裏話や、9年ぶりに行ったアリーナツアーの狙いなど、貴重な話を10ページにわたって掲載。ここまでくると、事務所の先輩であるSMAP解散についてのコメントがないのが残念だが、これは10月26日にリリースされるのアルバム「Are You Happy?」に関する発言から少し深読みができる。「タイトルは僕が案を出したんですけど、意味は簡単に言ってしまうと喜怒哀楽」と話しているからだ。

櫻井は「『Yes, I'm Happy』という曲もあれば、そうじゃないぞって曲もあったりとか。悲しいニュースが多いよな、という僕個人の気持ちも多分にそこに含まれていて」とタイトルに込めた思いを説明。その“悲しいニュース”の中にSMAP解散がないとは言い難い。つまり、今度のアルバムにはなんらかの形でSMAPへの思いが反映されるのでは、という読み取り方もできそうだ。

SMAP・という当代きってのスターがバラエティ番組で共演するのを見たいと思っていた人は大勢いるはず。現時点ではそれも幻となりそうなだけに、のアルバムに淡い期待を寄せてしまうのは、一部のファンだけでないはずだ。