西武岡本篤、引退会見で戦友たちに託した思い 「今いる選手で必ず来年は…」
渡辺監督時代にはブルペン・リーダー、13年間のプロ生活に「悔いはありません」
引退を発表し、28日に西武プリンスドームで記者会見を行った西武・岡本篤志。「13年間やれたのは、チーム関係者、チームメイト、監督、コーチなど、携わってきてくれた方々のおかげだと思っています」と感謝を述べるとともに、「2軍生活も多かったので、まったく『無い』といったら嘘になりますが、13年間プロの厳しい世界でできたことに、悔いはありません」と自らのプロ野球人生に納得の笑顔を見せた。
渡辺久信元監督(現シニアダィレクター)時代にブルペン・リーダーを任命されるなど、中継ぎ陣を牽引してきたが、昨季、今季と思うような成績を残すことができなかった。特に今年は、昨年9月に手術した右肘の影響もあり、1軍では7月の3試合登板に止まった(その後、最終戦で登板)。
その1軍マウンドで「自分の投球というのがまったくできなかった。その後、2軍に戻って何試合か投げたのですが、同じ状態がしばらく続いた。そこで『しんどいかな』と思うようになった」。13年間で265試合11勝11敗10セーブ、58ホールドの現役生活に終止符を打つ決意を固めた。
「みんな素晴らしい選手たち。今いる選手で、必ず来年は優勝してくれればと思います」。共に闘ってきた戦友たちに、最後に果たせなかった夢を託した。