新入社員、理想の上司は「いぬ」- 予想最高年収は500〜700万円
三菱UFJリサーチ&コンサルティングはこのほど、「2016年度 新入社員意識調査アンケート結果」を発表した。
○「給与増より残業なし」過去最多
新入社員に理想の上司を7タイプから選んでもらったところ、最も多かったのは「寛容型」で30.5%。以下「情熱型」「平凡型」(いずれも13.8%)、「カリスマ型」(12.7%)、「調整型」(10.3%)と続いた。
理想の上司を動物に例えると、「いぬ」が14.5%でトップとなり、親しみやすく忍耐強いといった「寛容型」のイメージにそのまま当てはまった。以下「ライオン」(12.0%)、「ゾウ」(9.4%)、「ねこ」(5.0%)、「ゴリラ」(3.4%)、「カバ」(3.1%)となった。
30歳時点で自分がいくら年収をもらえると思うか尋ねたところ、「300〜500万円」が圧倒的に多く66.3%。以下、「300万円未満」が16.1%、「500〜700万円」が14.8%と続いた。
自分の最高年収を予想してもらったところ、「500〜700万円」が42.2%で最多、次いで「300〜500万円」が27.0%、「700〜1000万円」が19.7%、「1,000万円以上」が6.3%となった。これらの結果をもとに算出した新入社員の予想年収の平均値は、30歳時点で427万円、最高年収は606万円だった。
出世願望について「出世しなくても好きな仕事を楽しくしたい」は52.4%で過半数に達した。一方「出世したい」は47.6%と僅かに下回ったものの、リーマンショック以前の調査(2008年実施/「出世したい」が29.0%)と比べると新入社員の出世に対する意欲は高まっている。
残業に対する考えを聞くと、「給料が増えなくても残業はない方がよい」は過去最高の62.4%に上った一方、「残業が多くても給料が増えるのだからよい」は37.6%にとどまった。同社は「新入社員の多くは給与水準よりワークライフバランスに重きを置いている」と分析している。
調査期間は2016年3〜4月、有効回答は2016年度新入社員セミナー出席者1,335人。
(御木本千春)