台湾の会社員=5割が残業代なし、4割は過労を懸念

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(台北 26日 中央社)求職サイト「yes123」が行った労働に関する調査で、台湾会社員の平均就労時間は週44.9時間だったことが分かった。また、54.2%は残業代が出ないとし、43.1%が過労を心配している実態も浮き彫りになった。

残業代が出ないと答えた人のうち、33.2%は「残業代はないが残業時間分の振り替え休暇がある」としたものの、66.8%は振り替え休暇すらないと答えた。11.1%は毎月20日以上残業するとした。

yes123の関係者は、人件費節約の観点から残業代を出さない一方で、従業員には自分の仕事を終わらせてから退勤するよう求める雇用主がいると指摘。会社員の権利を損なうと警鐘を鳴らしている。

また、通信技術の発達で、社長や上司などがいつでも従業員に連絡できるようになり、従業員に無理な労働を強いる悪循環に陥っていると分析。通信記録を保存すれば残業代の申請が可能だと語っている。

調査は3月29日から4月18日にインターネット上で調査。39歳以下の社会人が対象で、1336人分の回答を得た。

(邱柏勝/編集:齊藤啓介)