吉野家の「豚丼(ぶたどん)」が復活する。「豚丼」といえば2003年、BSE問題で「牛丼」の提供が難しくなったため、牛肉の代わりに豚肉を煮込んで誕生した商品。しかし11年12月に役目を終え、タレで焼いた北海道スタイルの「ロース豚丼」へと切り替わった。


豚丼・アタマの大盛り

それから4年。ついに16年4月6日から、ふたたび「豚丼」が登場するという。Jタウンネット記者は、東京・山手線沿線のとある店舗で、先行販売されているのを発見。ひと足先に実食することに成功した。

牛丼より50円安かった

価格は、並盛330円、大盛500円、特盛630円。それぞれ「牛丼」より50円ずつ低く設定されている。メニュー表には、トッピングを乗せた「豚キムチ丼」「豚ねぎ玉丼」、「豚チーズ丼」も掲載されていた。


「復活!」の文字が頼もしい

牛丼では13年10月にスタートした、並盛の肉だけ増やす「アタマの大盛り」(430円)にも対応している。せっかくなので、それを注文しよう。「アタマの大豚、一丁!」、想像力をかきたてる符丁だ。あれこれ思案しているうちに、「豚丼」が到着した。


「頭の大きいブタさん...こんな感じ?」(帰社後に記者が描写)

数年ぶりなので、記憶はあいまいだが、「たしかに、こんな味だった!」と思い出す。七味唐辛子を振りかけ、紅ショウガを散らす。辛味と酸味が加わることで、豚肉ならではのうま味が引き立った。いいねえ。

とはいえ、デメリットも。牛丼に比べると、コクを強く感じるため、脂にあわせてご飯を食べすすめると、肉が余ってしまう。調子に乗って、「アタマの大豚」にしてしまったことを後悔する。


今回食べてきた吉野家某店

復活を受けて、ツイッターには「俺得」「これは行くしかない!!!」「当時のままでちょっと泣けてきた」という好意的な反応が多い。取材時点では一部店舗でしか見つけられなかったが、4月には全国販売されるので、「早く食べたい!」という人はしばし待たれよ。