VRゴーグルになるスマホの外箱?  フランスの「idol 4s」はエコな未来スタイルがスゴい

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スマホを買った後のパッケージ(外箱)は、どうしているだろうか?

製品によっては、デザインや素材などにこだわったパッケージも少なくない。
だがスマホ本体を取りだしてしまうと、意外と邪魔になるものだ。

外箱は捨ててしまうという人もいるかもしれない。
とはいえ領収書や保証書などを箱に入れておいたり、高値で中古に転売したりするために、スマホの外箱は捨てるに捨てられないという人が多い。

しかしこの春に発売予定のフランスデザイン、アルカテルの新製品「idol 4s」は、外箱を有効利用できるアイディアスマホなのだ。
なんと「idol 4s」の外箱は、最近話題のVR(バーチャルリアリティー)のゴーグルに変身するのである。


アルカテルのidol 4sは箱に秘密がある


VRゴーグルは仮想の世界を手軽に観たり、体験できたりするスキーのゴーグルのようなメガネだ。
VRゴーグルを頭に装着するとSFのような映像が表示され、頭を上下左右に動かす動きにあわせて本当に見ている風景のように動くのだ。
たとえばVRゴーグルでジェットコースターに乗っている映像を見れば、本物のジェットコースターに乗っているような光景が目の前に広がるのだ。


VRゴーグルは、目の前の映像が顔の動きに合わせて、本物の風景を見ているみたいに動く


「idol 4s」の外箱を利用するVRゴーグルは、「idol 4s」の本体を装着して利用する。
VRゴーグルには手軽に楽しめる1万円程度から、本格的な10万円以上する製品もある。段ボールで作れるVRゴーグルも話題になったのは記憶に新しい。

最近ではVRゴーグルは映画や動画はもとより、ゲームでの利用などで注目されている。また今後は、ショッピングなどのサービスでの利用を検討されている。

こうしたサービスは、現在のスマホでも利用できているが、スマホメーカー各社は新しいスマホの使い方を提案しようとしている。

アルカテルはスマホの外箱をVRゴーグルとして利用できるアイデアで、一歩先のスマホ体験を実現しようとしているのである。


idol 4sの外箱は、上下に分割すると、上側がバーチャルリアリティー眼鏡になるのだ


最近、日本で発売されたスマホの中には、外箱を貯金箱にできるというものもある。
今後は、スマホの外箱を使ったアイデアは、増えていくかもしれない。

デザインにこだわったスマホの外箱を、ただのゴミや邪魔モノにしない。
再活用や新しい使い方を与えるエコロジーで楽しいな動きは、ほかのメーカーでもぜひ広がって欲しい。


山根康宏