ドラクエXも遊べるスティックPCに!劇的に早く実用度が上がった最新版がスゴい理由
スティックPCと呼ばれる超小型パソコンがある。
手のひらに乗るほど小さく、重さも約62gと驚くほど軽い。
それでいながらテレビさえあれば、しっかりWindows 10が使えるということ去年くらいから人気に火が付き、各社から続々と製品が発売された。
スティックPCを使うために必要なのは、HDMI入が可能な液晶テレビやディスプレイ、それとUSB接続やBluetooth対応のマウスとキーボードだけだ。
これだけで、場所を取らないWindowsパソコンが手に入るというわけだ。
さらに価格が、1〜2万円と、とてもパソコンとは思えないほど安い。
自宅のテレビを利用して、インターネットやネット通販などの使いたい人には最適なことで大人気となっている。
■便利だけど、使い方に割り切りも必要だった旧ステッックPC
とても便利なスティックPCだが、過度な期待は禁物だ。
というのも、パソコンの性能から見ると、高性能PCのように何でもできるというわけではないからだ。
Webブラウズ、ニコニコやYoutubeといった動画視聴、Officeアプリを使ったビジネス文書作成といった用途には向いているが、画像や動画の編集やハイエンドなゲームといった用途では、さすがに動作が重くなってしまうのだ。
スティックPCは、なんでもできる高性能な小型パソコンだと思って購入すると、がっかりすることになる。使い方には、割り切りも必要なのだ。
しかし、ここまでは、昨年までのステッックPCのお話だ。
実は、最新のスティックPCは、そんな悩みを吹き飛ばすほど、進化したのだ。
Cherry Trail を搭載するマウスコンピューターのm-Stick「MS-CH01F」
■最新の世代へと進化したスティックPC
これまでスティックPCに使われていたプロセッサーは、“ATOM BayTrail(ベイトレイル)と呼ばれる第3世代の省電力型だった。
しかし、最近の製品では、第4世代のATOM Cherry Trail(チェリートレイル)へと進化した。
実は、この変化でスティックPCは大幅にパワーアップしたのだ。
進化のポイントは以下の3つだ。
1)CPUが第3世代から第4世代へと進化
CPUが第3世代から第4世代へと進化したことで、処理能力が向上した。より快適にビジネスアプリなどが利用できるようになっている。
2)USB2.0からUSB3.0対応へと進化
USBポートがUSB2.0までの対応だったため、より高速なUSB3.0対応機器の本来の性能を引き出せていなかった。Cherry Trailでは、USB3.0(最大5Gbps)に対応しており、USB2.0(最大480Mbps)と比べると10倍以上の転送速度でデータのやり取りが可能になっている。
青い端子がUSB3.0対応ポート。写真はm-Stick「MS-CH01F」
実際にCrystalDiskMark v5.1.2でUSB3.0とUSB2.0での速度の違いを計測してみたところ、実にその差が10倍以上となった。
CrystalDiskMark v5.1.2の結果。左がUSB3.0、右がUSB2.0のスコア
3)グラフィック性能が第7世代から第8世代へと進化
人によってはこの部分が最大のポイントになるだろう。
Cherry TrailではBayTrailでは遊ぶのが難しかったドラクエXなどの3Dゲームもプレイ可能になっているのだ。
「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.4k」での計測では、2倍近い性能差となっている。
ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.4kの比較ではCherry TrailはBayTrailの2倍近い性能になっている。
2万円ちょっと格安でリビングの大画面テレビでドラクエXをプレイする環境が手に入るのだからCherry Trail版のスティックPCは“恐るべし”だ。
これからATOM搭載のスティックPCを購入するのであれば、第4世代のCherry Trailであるかを確認してから購入するのが大原則だと覚えておこう。
小川夏樹(ITライフハック編集長)
手のひらに乗るほど小さく、重さも約62gと驚くほど軽い。
それでいながらテレビさえあれば、しっかりWindows 10が使えるということ去年くらいから人気に火が付き、各社から続々と製品が発売された。
スティックPCを使うために必要なのは、HDMI入が可能な液晶テレビやディスプレイ、それとUSB接続やBluetooth対応のマウスとキーボードだけだ。
これだけで、場所を取らないWindowsパソコンが手に入るというわけだ。
さらに価格が、1〜2万円と、とてもパソコンとは思えないほど安い。
自宅のテレビを利用して、インターネットやネット通販などの使いたい人には最適なことで大人気となっている。
■便利だけど、使い方に割り切りも必要だった旧ステッックPC
とても便利なスティックPCだが、過度な期待は禁物だ。
というのも、パソコンの性能から見ると、高性能PCのように何でもできるというわけではないからだ。
Webブラウズ、ニコニコやYoutubeといった動画視聴、Officeアプリを使ったビジネス文書作成といった用途には向いているが、画像や動画の編集やハイエンドなゲームといった用途では、さすがに動作が重くなってしまうのだ。
スティックPCは、なんでもできる高性能な小型パソコンだと思って購入すると、がっかりすることになる。使い方には、割り切りも必要なのだ。
しかし、ここまでは、昨年までのステッックPCのお話だ。
実は、最新のスティックPCは、そんな悩みを吹き飛ばすほど、進化したのだ。
Cherry Trail を搭載するマウスコンピューターのm-Stick「MS-CH01F」
■最新の世代へと進化したスティックPC
これまでスティックPCに使われていたプロセッサーは、“ATOM BayTrail(ベイトレイル)と呼ばれる第3世代の省電力型だった。
しかし、最近の製品では、第4世代のATOM Cherry Trail(チェリートレイル)へと進化した。
実は、この変化でスティックPCは大幅にパワーアップしたのだ。
進化のポイントは以下の3つだ。
1)CPUが第3世代から第4世代へと進化
CPUが第3世代から第4世代へと進化したことで、処理能力が向上した。より快適にビジネスアプリなどが利用できるようになっている。
2)USB2.0からUSB3.0対応へと進化
USBポートがUSB2.0までの対応だったため、より高速なUSB3.0対応機器の本来の性能を引き出せていなかった。Cherry Trailでは、USB3.0(最大5Gbps)に対応しており、USB2.0(最大480Mbps)と比べると10倍以上の転送速度でデータのやり取りが可能になっている。
青い端子がUSB3.0対応ポート。写真はm-Stick「MS-CH01F」
実際にCrystalDiskMark v5.1.2でUSB3.0とUSB2.0での速度の違いを計測してみたところ、実にその差が10倍以上となった。
CrystalDiskMark v5.1.2の結果。左がUSB3.0、右がUSB2.0のスコア
3)グラフィック性能が第7世代から第8世代へと進化
人によってはこの部分が最大のポイントになるだろう。
Cherry TrailではBayTrailでは遊ぶのが難しかったドラクエXなどの3Dゲームもプレイ可能になっているのだ。
「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.4k」での計測では、2倍近い性能差となっている。
ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.4kの比較ではCherry TrailはBayTrailの2倍近い性能になっている。
2万円ちょっと格安でリビングの大画面テレビでドラクエXをプレイする環境が手に入るのだからCherry Trail版のスティックPCは“恐るべし”だ。
これからATOM搭載のスティックPCを購入するのであれば、第4世代のCherry Trailであるかを確認してから購入するのが大原則だと覚えておこう。
小川夏樹(ITライフハック編集長)