中国メディアの南方網は27日、中国でも数多くのメーカーが集まる広東省東莞市で企業の倒産が相次いでいることを指摘する一方、経済活動においては経営力や技術力の優劣によって「企業が淘汰されていくのは自然なこと」だと指摘した。(イメージ写真提供:123RF。記事の内容とは関係ありません)

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 中国メディアの南方網は27日、中国でも数多くのメーカーが集まる広東省東莞市で企業の倒産が相次いでいることを指摘する一方、経済活動においては経営力や技術力の優劣によって「企業が淘汰されていくのは自然なこと」だと指摘した。

 記事は、環境の変化に適応できずに消えていく企業にばかり注目し、新たに生まれてくる企業を見ようとしないのは間違っていると主張。2014年に東莞市で倒産した企業は「500社を超える」と指摘しつつも、東莞市の企業の数自体は「前年比で増加した」と伝えた。

 さらに、営業を停止した企業の数に着目するよりも、企業の「質」に着目すべきだと主張し、優秀な企業が1社存在することによる経済および社会への利益は、生産を停止した企業が「数十社集まっても到底かなうものではない」と主張し、東莞市では実際に倒産や企業の移転が相次いでいるが、「域内総生産は伸びている」と主張した。

 また記事は、経営力や技術力の優劣によって企業が淘汰されていくのは自然なことだと指摘し、数多くの企業が存在するなかで数百社の企業が倒産しても不思議なことではないと主張。また、倒産した企業は「進取の精神がないからこそ倒産したのだ」と主張したうえで、特に驚くべきことでもないと論じた。

 さらに、東莞市は労働集約型の製造業が数多く集まっていた市であると指摘する一方、中国では製造業の高度化が中国政府の戦略に組み込まれたことを伝え、人件費の上昇が続くなか、コスト優位を失った企業が淘汰されていくのは自然なことだと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF。記事の内容とは関係ありません)