INSIGHT NOW! 編集部 / クイックウィンズ株式会社

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今日、9月17日は「東京モノレール開業の日」です。

1964年秋の東京オリンピックの開催に合わせ、日本国内外からの羽田空港利用客の都心へのアクセスの改善を目的として建設され、10月10日の東京オリンピック開会式直前の9月17日に開業しました。

50年前の東京オリンピック開催は、戦後復興、高度成長の象徴として、開催地東京の多くの交通網やインフラや施設が怒涛のように整備される契機となりました。東京モノレールもそのひとつだったのです。

「1964年の開業当初は途中駅が全くなかったため、空港利用客以外の乗客がいなかった。また、国電の初乗りが20円、タクシーの初乗りが100円、週刊誌が50円だった当時にあって、運賃は片道250円・往復450円と高額だった。まだ旅客機利用や海外旅行が一般的でなかったこともあり、乗車率は20%台にとどまった。」(Wikipediaより)とかなりの苦戦を強いられていました。

その後、羽田空港利用客の増加や首都高速道路の渋滞などの外部要因もあり、車以外の唯一のルートとして乗客数を徐々に伸ばし、1997年には過去最高の6500万人を達成しました。しかし、翌1998年の羽田空港への京急線乗り入れにより、輸送人員は一気に3割減となり、激しい競争にさらされる立場となっていきます。

東京モノレールは50年の間、何度も経営の危機を乗り越え、運営会社も変わり、走り続けてきました。あの、真ん中の荷物置きやちょっと高くなった座席など、車両にも特徴のある東京モノレール。京急乗り入れ以来めったに乗りませんが、なんとなく郷愁を感じる乗り物です。駅や車内の広告が地方の観光地やお土産だったりするためかもしれません。多くの人がいろいろな思いを抱いて乗ったであろう東京モノレールは、今日も元気に走っています。