今日は何の日 9月9日は「救急の日」/INSIGHT NOW 編集部
今日、9月9日は「救急の日」です。
救急医療の大切さを理解してもらおうと、1982年(昭和57年)に当時の厚生省が制定しました。
救急医療というのは、生き死にが劇的でドラマになりやすいようで「ER救急救命室」というNBCのロングヒットドラマや、「救命病棟24時」というフジテレビの人気シリーズなど、シリアスなドラマの印象が強いです。また、「ジェネラル・ルージュの凱旋」という救命救急センターを舞台にした映画も強烈な印象を残しました。
これらの映画やドラマは総じて、救命医療というものに対する「誤解」を啓蒙する役割も負っているのではないでしょうか。
例えば2005年に放送された「救命病棟24時」の第三シリーズでは、第二関東大震災という首都圏災害を想定し、さまざまな問題を提起していました。一般の人にはなかなか理解されにくい「トリアージ」の重要性や、医師や消防士など現場で働く人々の心の葛藤などが描かれていて、2011年の震災当時、よく思い出したものです。
人間いつ、何があるかわかりません。大きな事故や災害に巻き込まれたり、あるいは何かの病気やケガで救急救命のお世話になることがあったときに、できる限り冷静に、現場で働く人々の苦悩を思い出し、協力できる人でありたいと願っています。
近年では、軽症でもタクシー代わりに救急車を呼んだり、救急外来を訪れたりして、ただでさえ人手不足の病院を苦しめ、その結果、たらいまわしなどの悲劇が起こったりしています。
各地に「救急相談センター」が設置されていて、救急車を呼んだ方がいいのかどうか、今すぐ病院へ行った方がいいのかどうか、相談に乗ってもらえます。東京、大阪の場合は、#7119、その他の地域には個別に設定されています。小児の救急相談は厚労省管轄で、全国一律で#8000です。一人でも多くの人を救うために、ぜひご活用ください。