イメージできるかを確認してみる/泉本 行志
たとえば、
・上司から仕事をふられた
・新しいプロジェクトの担当になった
・新規のお客さんとの仕事がスタートした
といった場面で、あなたは最初に何をしますか?
私の場合、まず振られた仕事や担当となったプロジェクトの
最終時点を考えて、そこに行きつくまでのプロセス(仕事の流れ)
をイメージできるかを考えてみます。
これは、同じような仕事を繰り返しこなすような仕事をしている人には、
あまり必要のないことかもしれません。
仕事をするような人は、「初めてやる仕事」ということがよくあります。
その際、大きな仕事の流れがイメージできるか、
頭の中でまず描いて確認してみましょう。
明確ではなくてもよくて、大きなイメージができるかどうか。
できれば、それでOK。あとは進むのみ
もし、全然イメージできなければ、情報不足の状態です。
イメージできるために必要な、最低限の情報を集めなさい!
というサインです。
通常、私たちは、全く同じではなくても、過去に似たような仕事をした
体験に基づいて、新しい仕事をイメージすることができます。
それを「参考体験」といいます。
いくつかの参考体験をつなげて、これからの仕事の進め方を
想定することができます。
たとえば、営業支援ツールのシステム導入プロジェクトをやったことはなくても、
過去に会計系のシステム導入の仕事をした参考体験があれば、
システム導入の大きな流れを想定してみることは可能でしょう。
販促イベントの企画をした経験がなくても、過去にやった結婚式の2次会の
企画・運営を手伝った参考体験が、段取りをイメージする助けになるかも
しれません。
複数の参考体験に加え、経験者を見つけて話を聞いてみたり、
関連書籍を読んでみたりと情報を収集して、
仕事の進め方の大きな流れを仮説的にイメージできるレベルまでに
もっていく。 これが大事。
実際、「イメージしよう」とすることで、
必要となる情報が、不思議と自然に集まってくるものです。
「イメージできるかどうか」
まずこれを確認してみることからスタートしましょう!