INSIGHT NOW 編集部 / クイックウィンズ株式会社

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今日、9月8日は「白露」です。記念日ではなく、二十四節気のひとつです。

いよいよ秋の気配が迫り、草花に白い露が宿り始める頃とされるので「白露」というそうです。空も高く気持ちの良い青空が広がる頃ですね。今年は八月中旬以降、「立秋」を境に急に秋めいてきて、日照不足の地域も多いので、秋の濃い青空が恋しいところでもあります。

もともと二十四節気というのは中国の戦国時代に太陰暦を補完するために編み出された季節の区分法なので、中国大陸の気候や時期に合った名称になっていて、時々日本には合わないことがあります。そのために、二十四節気を暦として普及させた江戸時代の人々は、これに日本特有の土用や八十八夜、入梅などを雑節として付け加えて使用しました。

月の満ち欠けや二十四節気やそれを更に5日ずつに分けた七十二候など、日本の自然や農耕と連動した「旧暦」には、季節の匂いが感じられます。都会で勤めに出ていると生活に変化がないとうなだれる方も多いと思いますが、街路樹の色や食べ物など身近なもので季節の変化を感じるようにしていると、マンネリから脱出でき、やる気も戻ってくるそうです。

ふだん「旧暦」を意識することなく生活を送っていますが、実は多くのカレンダーに、この二十四節気や雑節が記載されています。ニュースなどで「夏至」や「立秋」などの言葉を聞くこともよくあると思います。また、何気なく「土用の丑の日」にうなぎを食べて、「冬至」にゆず湯に入るという習慣を続けている人も多いのではないでしょうか。

今日は「白露」、次はもう「秋分」です。足早に過ぎていく季節を身近に感じる暮らし、見直してみませんか。