泉本 行志 / 株式会社アウトブレイン

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当たり前ですよね。


そして、その言葉と感情は結びついています。

この意味はわかりますか?

拙著「3D思考」では、ブランド品の話を用いて説明しました。

たとえば、ブランドものの腕時計を収集している人で、
ROLEXがたまらなく好きな人にとっては、
この「ROLEX」という言葉を、聞いたり見ただけで、
ワクワクしたり、プラスの感情が生まれます。
これは、「ROLEX」という言葉に対して、
そういうプラスの感情が結びついているからです。

もちろん、人によって異なります。
私みたいに腕時計に興味がほとんどない人にとっては、
「ROLEX」という言葉を見ても聞いても、
特にプラス/マイナスの感情が生まれることはありません。

このように、その言葉を聞いて、
あるいはその言葉から想起するイメージから、
生じる感情は人によって異なります。
ただ、一般的にプラスの感情を生む表現、
マイナスの感情を生む表現があります。

そして、ビジネスの現場では、なるべくプラスの感情とつながる、
「ポジティブな表現を保つこと」が大切です。

なぜならポジティブな表現に結びついている、
プラスの感情を自分自身、そして周りの人に
抱かせることになるからです。

そのことが、仕事で物事をスムーズに進めるための
ベースを作ってくれます。

言葉の使い方だけで、ホントに物事がうまくいくのか?
と思うかもしれないけど、実際うまくいく可能性が高まります。

これは、よく言われる「ポジティブに考えれば、なんでもうまくいく!」
みたいな精神論的なことを言っているんではないです。

ビジネススキルとして、自分そしてビジネスの相手の
感情をマネージメントしましょうということです。

ある状況に対して、どういう言葉を使って表現するか。

ネガティブな表現を野放しにしておくことで、
イライラしたり、やる気を失う感情を抱くより、
プラスの表現を意識的に使うことで、
冷静かつモチベーションの高い自分を保つ。
プラスの表現を使うことで、一緒に仕事をしている
周りの人たちのやる気を高め、仕事を推し進めやすく状況を作る。

これが大切です。

たとえ、
「面倒くさい」「くだらない」「つまらない」「そんなこと知るか!」・・・

などと一瞬心の中で思ったとしても、

「まずやってみよう」
「面白くなってきた」
「なかなかチャレンジングだな」
「どうしたらできるか?」

などというポジティブな表現に強制変換してみる。

何かの出来事に対して心の中でどういう反応が起ころうが、
まずは口にする言葉だけでもポジティブな表現に変換する。
そうすると、感情も後からついてきます。
それが、自分だけでなく相手の感情にもプラスのインパクトを及ぼし、
結果として、仕事がうまく進みやすくなります。

だいたい、いつも愚痴ってるネガティブ人間よりも、
誰でもポジティブな人と一緒に仕事をしたいですよね。
なぜなら、ポジティブは言葉を発する人は、
自分の感情をプラスに保ってくれるから。

私たちは感情を直接コントロールできません。
でも言葉をコントロールすることで、間接的に
感情をマネージすることができます。

まずは、言葉に意識を向けることから始めましょう。