INSIGHT NOW 編集部 / クイックウィンズ株式会社

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今日、9月1日は「防災の日」です。

この日に防災訓練が行われる学校や職場も多く、誰もが知っている記念日です。

1923年(大正12年)の9月1日午前11時58分、関東地方をマグニチュード7.9の大地震が襲い、死者・行方不明者14万人という大災害となりました。この日を忘れることなく災害に備えようと、1960年(昭和35年)から防災の日が制定されました。

地震だけでなく、台風、噴火、津波など、自然災害にはことかかない火山列島日本に住んでいる以上、いつ何時災害に見舞われるかわかりません。何も知らない子どもの頃は、防災訓練というものを少々バカにしていました。大真面目な顔でアナウンスに従って机の下にもぐるとか、煙を充満させたテントの中を歩くとか、遊んでいるようにしか思えないではありませんか。

けれど、2011年の震災では、全員が津波から逃れられた石巻の小学校の事例など、日ごろの訓練で難を逃れた人は実はたくさんいたのです。体に叩き込む的な訓練というよりは、いざというときにどう振る舞うべきかを知っておく、ということが大切なのです。何も知らないとパニックになるところを、知ってさえいれば落ち着いてその通りに動くことができます。

東日本大震災の後、企業での災害対策の見直しが一斉に行われました。この時、ある大手企業では、全社員に「自宅まで徒歩で帰る」避難訓練をしたそうです。それまでの企業での「ビルから外に出る」避難訓練とは明らかに異なる難易度の高さです。ここまでの訓練を全員がやるのはむずかしいかもしれませんが、一度、徒歩で自宅と会社の道をたどって見ることは確かにいざというとき、役に立つのではないでしょうか。

防災の日にあわせて今日は防災用品点検の日でもあります。今日は家で、職場で、防災用品の点検や避難経路、避難場所の確認をしておきましょう。