元日本代表FW・高原直泰。数々のJクラブを渡り歩き、ブンデスリーガでも活躍した日本屈指のストライカーだ。

今月36歳になった高原は前所属クラブである東京ヴェルディ1969からJ3リーグ・SC相模原へ完全移籍、キャプテンとなりメンバーの大半が働きながらプレーしている若いチームを先頭で支えている。

7日、フジテレビ「ジャンクSPORTS」では「話題のアスリートSP」と題し、高原がゲスト出演。「ピークの時と比べると30分の1くらい」という収入面から内面の変化まで語っている。

Jリーグに加盟するサッカークラブとは言え、思うようにグラウンドが使えるわけではなくクラブハウスもない。選手は駐車場に集まりテーピングやボディケアに勤しみ、抑えているグラウンドの練習時間が過ぎれば、プロ契約をしていない選手はそれぞれの職場に向かう。

「(普通は)どんどん待遇が良くなっていくんですけど、俺の場合どんどんハングリーになっていくんです。環境が」。チームの環境も自身の待遇も大きく変わった高原は自虐的にこう語ったが、そんな環境もまんざらではない様子だ。

「昔は俺が俺がっていうのが本当に強かったんで。今は逆に色んな所が見えるようになった。街の人達も本当に応援してくれるんで、そういう人達のためにも頑張ろうって気持にもなりますよね」。様々な経験を経て辿り着いたSC相模原で高原は新たな境地に達したという。

そんな高原は、他のゲストから若い選手とのコミュニケーション法を訊かれると、「普通にしてたら寄ってこないんですよ、若手が」と前置きしつつ「ゲームですね」と予想外の返答、続けて「モンハン。“誰か狩りに行けるやついるのか?”と。そこから一緒にご飯でも行くかとか」と嬉しそうに語った。