台湾、最大級の巡視船が就役  釣魚台周辺などで活動へ

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(高雄 6日 中央社)南部・高雄港で6日、台湾で最大級の新型巡視船2隻が就役した。

就役したのは、ともに全長119.4メートル、3000トン級の「宜蘭艦」と「高雄艦」。「宜蘭艦」は、釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)沖など台湾の北方海域で、「高雄艦」は台湾とフィリピンの間のバシー海峡を含む南方海域でそれぞれ活動する予定。

2隻は、40ミリ機関砲を装備しているほか、ヘリコプターの搭載も可能で、就役式に出席した馬英九総統は、「海上警察力と救難対応の強化につながる」と期待を示した。

馬総統は、南シナ海問題にも触れ「関係各方面が争議を棚上げし、天然資源の共同開発を進めれば、ウィンウィンの関係を築ける」などと述べ、自身が先月末に提唱した「南シナ海平和イニシアチブ」をアピールした。

台湾では近年、大型巡視船の増強を進めており、2013年3月末にも当時最大の「新北艦」(2000トン級)が就役していた。

(陳朝福/編集:羅友辰)