最新Android搭載、最大225Mbps通信、高機能モデルが目白押しのドコモの2015年夏モデル、それでもiPhone 6人気を超えられない理由 

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昨日発表されたNTTドコモの2015年夏モデル。世界初の虹彩認証「Iris Pasport 」搭載モデル「ARROWS NX」(富士通)、これまで以上の完成度を誇る「AQUOS ZETA」(シャープ)、オクタコア、2000万画素超のカメラ、ハイレゾオーディオ対応といった最先端技術が盛り込まれた「XPERIA Z4」(ソニーモバイルコミュニケーションズ)といった感じで、非常に高性能かつ高機能なモデルが目白押しだ。

しかし、ドコモだけでなく、auやソフトバンクの端末でiPhone独り勝ち状態を打ち破ることができるほどの人気が出るだろうか?
と聞かれれば、iPhone人気は不動であると答えるしかない。

2015年夏モデルの中で「ARROWS NX」、「AQUOS ZETA」、「XPERIA Z4」は、デザインもスタイリッシュで、ハードウェアのスペックでもiPhone 6や6 Plusを大きく凌駕する。搭載OSが異なるので一概には言えないが、処理性能で見た場合、iPhone 6よりも高性能であると言ってもいいだろう。

それならiPhone人気に追いつき、抜き去ることができるのか? 
と言うと「現状では無理」という答えになってしまう。

NTTドコモのロゴが端末の人気をスポイルしていないか?
これは筆者の個人的な意見である、とあらかじめお断りしておくが、今回の2015年夏モデルでも、各社の端末には「NTTドコモ」のロゴマークが付いている。このマーク、取ってしまうことはできないのだろうか?

たとえばiPhoneシリーズは、どのキャリア用でも、キャリアのロゴマークが付記されていない。ドコモもauもソフトバンクも、外見からはキャリアが判別できず、わかるのは「iPhoneである」ということだけだ。

でも、実はそれが最も重要であると思うのだ。

たとえばiPhone 6の画像に、試しにドコモのロゴを付けてみた。一見して魅力が半減してしまったと思う人は少なくないと思う。これと同じことが、ドコモの2015年夏モデルに言えるのではないだろうか。


iPhone 6にドコモのロゴを付けるだけで“残念”な印象になる。


たとえばXPERIAであるなら、SONYおよびブランド名であるXPERIAを目立たせる。ARROWS、AQUOSもブランドとメーカーロゴだけにする。


2015夏モデルの中でもハイスペックなXPERIA Z4



ドコモのロゴを消して代わりにソニーロゴを入れた途端、印象が変化する。


実は、こうしたロゴマークの有無といった一見どうでもいいように思われるが、こうした小さなブランドへの気配りが日本メーカーのスマホ人気回復のきっかけになるのかもしれない。

大手キャリアもオトナの事情で「端末にはキャリアのロゴを付けないといけない」といった古いビジネスモデルにこだわると、日本メーカーは、いつまで経ってもAppleに追いつき、追い越すことはできないのかも知れない。


小川夏樹(ITライフハック編集長)