日産自動車<7201>は4日、北九州地域の航空会社「スターフライヤー」(本社:福岡県北九州市、社長:堀高明)に対し、1億5000万円の出資を決めたと発表した。同社は、5月末に予定されている第5次第3者割り当て増資に応じる形で、スターフライヤーの株主総会での決議を経て、正式に決定する運び。

 日産自は、同地域で九州工場を1975年に操業開始、昨年末までに累計車両生産台数1000万台を達成している。同社によると、「本社(東京)や関東地区の各事業所と九州工場との移動に際して、便数拡大による利便性が大幅に向上し、コスト削減効果が見込める」としている。

 また、日産自は04年8月、新北九州空港のターミナルビル運営を行う北九州エアターミナル株式会社に1億円出資、民間企業としては最大株主となっている。

 スターフライヤーは、06年3月の新北九州空港の開港に合わせ、東京−北九州間のシャトル便12便の運行を予定。「24時間空港」の利便性を生かし、同社としては、将来的に早朝・深夜便を含めた「約1時間1便」の運行を目指す。約150席の飛行機を使用して多頻度運航し、ビジネス客の利用を狙う。【了】