Lookout、iPhoneなどのiOSにおけるセキュリティー的な脅威を指摘!App Storeでマルウェアが見つかるなど、安全″神話″崩壊を示唆
iPhoneなどのセキュリティーも今後は注意しようねって話 |
Lookout(ルックアウト)は10日(現地時間)、同社の公式ブログにて「iPhoneをはじめとするiOSに対する脅威の状況(原題「The State of iOS Security」)」と題する記事を公開し、現状のiPhoneなどに搭載されているプラットフォーム「iOS」におけるマルウェアは2010年当時のAndroidの状況に酷似しており、iOSとAndroidにおけるマルウェアの技術的な攻撃方法はそれほど違いがなく、セキュリティー的に危険であることを示唆しています。
Lookoutはアメリカ(米国)のセキュリティー会社で、国内でもau by KDDIと提携し、AndroidやiOSのスマートフォン(スマホ)など向け紛失・盗難対策サービス「Lookout for au」を提供しているスマホなど向けのセキュリティー会社としてはメジャーどころです。
例えば、同社が指摘するAndroidとiOSにおけるセキュリティー的な脆弱性を攻撃するマルウェアは以下のような違いがあるとし、被害の範囲は一般的に予測されていたよりも多くの項目に渡っているとしています。
ただし、同社では実際にマルウェアの被害を被ったユーザーの数はAndroidの方がずっと多いことも指摘しながらも、マルウェアが実際に端末に入り込んだ場合にできる事象という観点からはiOSにおいても深刻な脅威が台頭することが予見されるということです。
同社以外にも最近ではiOSにおけるセキュリティーについて指摘する内容も増えてきており、以前に紹介したXAgentなどの脅威が出てきています。
iOSのセキュリティー的な安全神話ではAndroidに比べてカスタマイズ性が低かったことやアプリ配信マーケット「App Store」でのアプリ配信に至るまでの流れに人的な審査があることなどがありましたが、カスタマイズ性はAndroidにかなり近づいており、人的な審査についてもApp Storeは過去にマルウェアを少なくとも1件配信し、また2件を承認しているなど、完全ではありません。
なんとなく「危ないからうちのセキュリティー対策アプリを入れてね。」という流れにも見えなくはないこういった指摘ですが、危険度は増しているようにも思われますので、注意はしておきたいところです。
記事執筆:memn0ck
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