同じ服なのに人によって「白と金」「青と黒」という異なる色に見える不思議なドレスの写真が世界中で話題になりましたが、その原因は「脳がドレスの背景色をどう捉えたか」によって見え方が変わるというものでした。そんな錯覚や錯視によって、同じ色が異なる色に見えたり、静止画が動いて見えたりする作品の数々がThe Washington Postでまとめられています。

12 fascinating optical illusions show how color can trick the eye - The Washington Post

http://www.washingtonpost.com/blogs/wonkblog/wp/2015/02/27/12-fascinating-optical-illusions-show-how-color-can-trick-the-eye/

◆01:影による色の錯視

MITのEdward H. Adelson氏が作ったチェック模様の板に影を作る円柱が置かれたオブジェクト。AとBのマスは全く同じ色なのですが、影の色によって錯覚してしまいます。



◆02:同一色の灰色のバー

左右で濃淡のあるグレーの背景の中心に1本のバーが置かれています。バーの色も左右で違うように見えますが、実際は1色しか使われていないとのこと。



◆03:同一色の2面

周囲の色から錯覚してしまいますが、AとBは全く同じ色。2つの面が交わる真ん中部分を指で隠してみるとよくわかります。



◆04:同一色のチェス

明らかに白と黒に異なって見えるチェスの駒。上下同じ色かどうかは五円玉の穴から2つの駒の色だけを見ると確かめられるハズ。



◆05:同一色の犬

黄色と青色の犬が描かれているように見えますが、これも双方同じ色。



◆06:2色のドット画

以下の画像の中に何色の色が見えるでしょうか?実際には白地に緑色と赤色と3色しか使われていないとのこと。



◆07:水彩画イリュージョン

青と黄色でギザギザで囲まれた色は一見、ペイルイエロー(淡黄色)に見えますが「白色」です。



◆08:ぐにぐに動く静止画

ぐにぐにと動いているように見えますが、動画やGIFアニメーションではありません。



◆09:蛇の回転

とぐろを巻いたヘビが勝手に回転してしまうこの絵は日本人の北岡明佳さんが作ったもの。



◆10:輪っかが消える・見えるGIFアニメ

薄紫色のサークルが黄緑色にくるくる点滅しています。中央の+印をじっと見つめていると薄紫色のサークルが消えてしまい、視線を移すと緑色のサークルの残像まで見えるというモノ。



◆11:交わる錯視効果

4つの円が描かれた1枚の絵。なぜかそれぞれの円が交わっているように見えるのですが、実際はどの円も交わっていません。ぐるぐると目で追いかければ分かるのですが、目が回ってしまうかも。



◆12:色が変わるドレス

最後は世界中で話題になったあのドレスをイラストで再現したもの。背景のホワイトバランスが異なるだけで、左右のドレスの色は同じ、というわけです。



なお、オリジナルのドレス写真は以下のもの。錯覚の効果を理解した後に見ると、これまでと違った色のドレスに変わっているかもしれません。

http://swiked.tumblr.com/post/112073818575/guys-please-help-me-is-this-dress-white-and