日本時間11日、モロッコで開幕戦を迎えたクラブW杯ニュージーランドのオークランドシティがモガレブテトゥアンをPK戦で下し準々決勝へと駒を進めた。

今回のクラブW杯では3大会連続で出場する日本人選手がいる。オークランド・シティFCに所属する岩田卓也だ。10日、日本テレビ「NEWS ZERO」では「夢追い単身海外へ・・・"異色"日本人選手」と題し、自ら道を切り開きクラブW杯出場にまで辿り着いた31歳のチャレンジャーを特集した。

「夢にも思わなかったことが現実に起きているので。夢は絶対叶うもの」。番組のカメラにこう語った岩田は、2006年にFC岐阜へ入団するもプロ契約には至らず、27歳でオーストラリアへと渡りアマチュアリーグで実績を積んだ。

「27歳でも成長できるんだな、プレーもうまくなるんだなっていうのが実感できた」という岩田だったが、現地クラブとの契約ができないとみるや、29歳の時にプロリーグのないニュージーランドへと渡った。

「引退覚悟で来た」と振り返った岩田は、同国内屈指の強豪オークランドシティに赴き、自ら入団交渉をしたという。「普通に考えたら無謀ですよね。今考えるとよくやったなって思う」と語ったが、これにより下部組織入りが認められると半年後にはチームとの契約に至った。

それでもプロ契約ではないため、岩田はシェアハウスに住み、週2日は配送のバイトやサッカースクールのコーチを務めて生活している。迎えた3度目のクラブW杯については「決勝まで進まないとレアル(マドリード)とはできないんですけど、レアルの、世界最高峰のプレーを肌で感じたい」と意気込んだ。