オランダ代表は5日のワールドカップ(W杯)準々決勝で、コスタリカ代表にPK戦の末に勝利した。

延長戦後半にルイス・ファン・ハール監督が控えGKティム・クルルをアップさせ、終了間際に投入したとき、多くの人が「彼にしかできないことだ」と思っただろう。かつてなかったことだ。

だが、これは見事に的中した。クルルが試合でプレーしたのは、45秒と少し。それからタイムアップの笛が吹かれた。コスタリカのサポーターたちは、ギリシャ戦に続く2度目のミラクルを予想して祝い始めていた。だが、クルルはPK戦で2度のセーブを見せ、オランダはベスト4に進んだのだ。

ファン・ハール家督は試合後、「彼には可能性があると伝えてあった。(ヤスパー・)シレッセンには、何も言っていなかったんだ。彼のパフォーマンスを壊したくなかった」とコメントしている。

一方のクルルは、「監督からは『自分を信じろ』と言われた。信頼に応えることができて、うれしいよ。信じられない決定だったね。でも、準備していたことだ。僕はすべてを知っていた。準決勝のアルゼンチン戦は先発? そうなったら素晴らしいけど、僕は知らないよ」と語った。