インテルのエリック・トヒル会長が26日、ジャカルタからミラノに到着した。約1カ月ぶりのことだ。トヒル会長は次のように語った。

「チームを支えるためにここに来た。月曜に幹部たちと会い、マーケットに関する評価をして、チームの展望について話し合う。人生には浮き沈みがあるものだ。それを受け入れられるようでなければいけない」

トヒル会長が就任してから、インテルは勝てなくなったと言われていたが、実際には最後の勝利(12月22日のダービー)は、トヒル会長がスタジアムで直接観戦した最後の試合でもある。サン・シーロに戻ってきたことは、インテルの現状を肌身で感じるということだ。ただし、インテルのウルトラス「クルヴァ・ノルド」の横断幕には、直接トヒル会長に関係するものはないと見られている。

マッシモ・モラッティ会長とともに試合を観戦する予定のトヒル会長にとって、再びサン・シーロの門をくぐることは、チームを掌握する機会となるだろう。トヒル会長は試合前にロッカールームで選手たちと会う予定だ。正しい言葉で気合を入れることができるだろうか。

26日のカターニア戦は、トヒル会長にとって前菜でしかない。5日間の滞在は濃密なものとなる。トヒル会長はさまざまな状況を把握しようと考えているのだ。それはユヴェントスとの関係から、マーケットの取引まで及ぶ。

つまり、まずは、ユヴェントスFWミルコ・ヴチニッチの獲得交渉を再開する可能性、そしてMFフレディ・グアリンを売却する可能性を検討することになる。直近のトヒル会長の考えでは、その相手はユヴェントスではない。ユヴェントスもまた、選手と同意の上で、ヴチニッチの話にグアリンを含めることは計画していないだろう。

ほかにもある。クラブの安定した未来にとって重要となる財政面について検討し、クラブのあらゆる部門と会議をするだろう。