ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役の気分は、FWステファン・エル・シャーラウィのモヒカンのように高まっている。風向きは変わった。ガッリアーニ代表取締役が言っていたようになっている。

シルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長の練習場訪問でショックを受けたミランは、勝利を続けている。カターニアでは今季初のリーグ戦連勝を飾った。ガッリアーニ代表取締役は『ラジオ・スポルティーヴァ』で、次のように話している。

「ベルルスコーニというお守りが効いているね。会長とは昨夜話して、次の土曜にも(練習場へ)戻るように頼んだよ。彼は受け入れてくれた。来季は開幕から彼を呼ばないといけないだろうね。そうすれば、スクデットを争えるだろう。冗談はさておき、選手たちは開幕時に自信を失っていた。ベルルスコーニ会長がそれを与えてくれたんだ。我々は心身ともに良くなっており、より気迫あるプレーをしている」

「エル・シャーラウィはあらゆる期待の上をいっているね。先週20歳になったばかりだが、彼の年齢でこれほどコンスタントにゴールを決めている選手がほかにいるのかな。世界でもネイマールしかいないだろう。パドヴァから加入したときはフィジカルの問題がたくさんあったが、今は好調だ。世界最高のタレントの一人だよ。素晴らしい蹴り方をするし、見事なゴールセンスで、望むところにボールを入れられる」

「(ケヴィン=プリンス・)ボアテング? 彼も素晴らしいゴールを決めたね。重要なゴールだったし、ボアテングらしい得点だった。彼はいつもこういう一発を持っているんだ。ゴールを決めることができていなかったが、彼は頑張っていたよ」

「我々は32選手おり、おそらくは多すぎる。だから、まずは人員削減をしなければいけないだろう。ただ、ミランがイタリアのリーグを争える、競争力あるチームだという確信は持ち続けているよ。スクデット? 我々は大きなハンディキャップを背負ってスタートした。上位のチームたちがこのペースで進むなら、不可能だ。我々は試合ごとに考え、できるだけ勝ち点を挙げて、順位を上げていかなければいけない」

また、カターニア戦でのエル・シャーラウィの1点目がオフサイドだったことに触れられると、ガッリアーニ代表取締役はこう答えている。

「去年のマッシミーノ(カターニア本拠地)での試合では、スクデット争いにおいて決定的なロビーニョのゴールが認められなかった。そういうものだ」